「施設で育った」
「貧乏な家に生まれた」
「親が離婚していて、ひとり親で育てられた」
「生まれつき障害があって、いじめられることが多かった」
「家庭の事情でまともに学校教育を受けられなかった」
自分の境遇を嘆くことがあれば、ぜひしてほしいことがあります。
偉人の伝記を読んでください。
学生で学校にいるなら、図書館に行きましょう。
偉人の伝記を持っていないなら、書店に行けば山ほどたくさんあります。
たくさんの文字を読むことに抵抗があれば、漫画もおすすめです。
できれば1冊ではなく、数冊読んでみてください。
いろいろな偉人の伝記を読んでいると「ある共通点」に気づくでしょう。
偉人の多くは、恵まれない子ども時代を送っていることが特徴的です。
孤児院で育ったり、養子に出されていたり、極貧生活だったり、重い障害に苦しめられていたり、いじめに遭ったりです。
闘病・投獄・戦争など、厳しい境遇を経験している偉人も少なくありません。
にもかかわらず、偉人は這い上がってきて、大きな偉業を達成しています。
リンカーンは、家が貧しかったため、学校教育をほとんど受けていません。
にもかかわらず、努力を重ねて這い上がり、ついにはアメリカ大統領にまでなりました。
ヘレンケラーは、生まれつき目が見えず、耳もほとんど聞こえず、話すこともできませんでした。
にもかかわらず、名門大学に合格して、社会福祉事業家として活躍して、身体障害者の福祉事情に尽力しました。
エジソンも松下幸之助も、小学生を中退していて、まともな学校教育を受けていません。
にもかかわらず、大変な偉業を成し遂げ、社会の発展に大きく貢献しています。
例を挙げれば、切りがありません。
近年で言えば、ココ・シャネルやスティーブ・ジョブズも厳しい境遇で育ったことで有名です。
ココ・シャネルは孤児院で育ち、スティーブ・ジョブズは生後すぐ養子に出されています。
にもかかわらず、偉業によって歴史に名を残したのはご存じのとおりです。
偉人の多くは、厳しい境遇から這い上がっているのが特徴的です。
「なんてすごいのだろう! こんなひどい状態にもかかわらず、努力で這い上がってきたのか!」と思わずにはいられません。
厳しい境遇にもかかわらず、必死の努力で自分の道を切り開いています。
「チャンスがあったから」「周りの助けがあったから」と思うかもしれませんが、そうではありません。
どれだけ周りの助けがあっても、本人が努力しなければ、ゼロです。
偉人の伝記を読めば、自分の置かれた境遇は大したことがないことに気づかされるでしょう。
伝記からパワーをもらって「こうしてはいられない! 私も頑張ろう!」と思うようになります。
どれだけ厳しい境遇であっても、本人に必死の努力があれば、這い上がっていくことが可能です。
自分の境遇を嘆くことがあれば、偉人の伝記を手に取りましょう。
偉人の伝記を読み終わったとき、あなたの心は上向きになっているのです。