「私にこれは向いていません」「私はこれが向いていると思います」と言う人がいます。
じっくり話を聞いてみると、不自然な点に気づきました。
まだ一度も経験したことがないのです。
これはおかしいです。
向き不向きを、印象や雰囲気で判断していることがあります。
それは想像でしかありません。
人生の大事な選択を印象や雰囲気で決めてしまうと「こんなはずではなかった」となるのがオチです。
後から悔やむ可能性が高くなるのです。
向き不向きを、未経験の状態で判断してはいけません。
仕事でもスポーツでも何でも、向き不向きの判断は、実際に身をもって経験してみるのがベストです。
時間・お金・労力がかかるとしても、実際に経験してみたほうがいい。
向いているように思えても、意外と違和感が多くて、向いていないことが判明することがあります。
向いていないように思えても、意外と相性が良くてスムーズにできることもあるでしょう。
意外な自分の適正を発見できる可能性も大いにあり得ます。
もちろん案の定で終わることもありますが、それはそれでいいのです。
想像が確信に変わり、自分の選択に自信が持てるようになります。
さまざまな経験を積むことは、自分の向き不向きを知るきっかけとなります。
服を買うときは、実際に試着してみるのが賢明であるように、向き不向きを判断も、実際に経験してみることが賢明です。
実際に経験してみることで具体的な手応えが得られ、より正確に自分の向き不向きを判断できるのです。