人生の岐路に立ったとき「壁にぶつかった」と考える人がいます。
これはよくある勘違いです。
自分で作り出した幻想であり、ないのに「ある」と思い込んでいます。
人生の岐路では目の前にたくさんの選択肢があるため、迷路に迷い込んだような感覚を覚えます。
選択肢が多いと、それだけ考えることも多くなる。
選択肢が多くて悩ましいときは、八方ふさがりの錯覚に陥ります。
どの道に進めばいいかわからず、選ぶことに強いストレスを感じることが少なくありません。
その行き詰まりを「壁」のように感じ、選択行為を断念する状況があるのです。
これを心理学で「ジャムの法則」といいます。
選択肢が多すぎると、選ぶことに強いストレスを覚え、かえって選びにくくなるというものです。
買い物に行くと、欲しいものがたくさんありすぎて、結局何も買わずに帰ったことがある人も多いはずですが、それと同じです。
選択肢がたくさんあって考えることがたくさんあると、じっくり考えることを放棄してしまいます。
進める道も進めなくなり、自分の可能性を制限することになります。
数多くの選択肢は、どれも可能性の塊です。
壁が立ちふさがっていると勘違いすることほど残念なことはありません。
壁だと思って諦めたら、未来を切り開けなくなります。
壁に感じたら、いま一度目を覚ますことです。
壁だと思うなら、体当たりをするつもりで踏み込んでください。
「ぶつかる!」と思った瞬間、するっとすり抜けられます。
壁の正体は幻想です。
壁に見えていただけであり、本当は存在していないのです。