執筆者:水口貴博

初心に返る30の方法

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稼いでいたころと比較するから、落ち込む。経済力ゼロのころと比較すれば、落ち込まない。

稼いでいたころと比較するから、落ち込む。経済力ゼロのころと比較すれば、落ち込まない。 | 初心に返る30の方法

社会で仕事をしているある日、収入や売上の激減に直面することがあります。

  • 体調不良が重なって、収入が激減した
  • 会社の業績が悪化して、ボーナスがカットされた
  • 世の中の流れが変わって、売上の低下に歯止めがかからない

会社員あるいは事業者として、経済的に厳しい状況に直面することがあります。

自分の責任ということもあれば、気候変動や自然災害といった不可抗力もあります。

どうしようもない経済の浮き沈みに悩まされることもあるでしょう。

収入や売上が、3分の2・2分の1になるなど悲惨な状況があります。

10分の1という壊滅的な状況もあるかもしれません。

「これでは生活できない。生きていけない。自分が情けない」

首をぎゅっと締め付けられ、息苦しさを感じます。

生きているのに生きた心地がしません。

昼間なのに、目の前は真っ暗のように感じます。

収入や売上が落ち込むと落ちぶれた感覚があり、情けない気持ちをこれでもかと言うほど味わいます。

自分の価値まで落ちたような錯覚を覚え、ますます落ち込んでいくのです。

なぜ落ち込んでしまうのか

落ち込むのは原因があります。

一番稼いでいたころと比較するから落ち込むのです。

一番いいときと比較するから「3分の2」「2分の1」という数字にショックを受けます。

「あのころはよかった」と比べては落ち込み、くよくよしてしまいます。

稼いでいた時期と比べれば、右肩下がりが強調され落ち込むのも当然です。

ここで収入や売上が激減しても落ち込まない着眼点があります。

「ゼロベース思考」です。

初心に返って、自分の原点を思い出してください。

ゼロベース思考で、自分の原点を思い出そう

はるか昔を思い出してください。

新入社員のころではありません。

学生時代でもありません。

もっと昔に遡り、幼児時代を思い出してください。

やっと両足で立てるようになり、よちよち歩きをしていたころがあったはずです。

まだ幼児だったあなたは、1円も稼げなかったでしょう。

まさに経済力がゼロの状態だったはずです。

親にお小遣いをもらうことはあっても、自分で稼ぐことはなかったはずです。

そんなあなたは今、ずいぶん立派に成長しました。

知識やスキルを身につけ、社会の役に立つ人材になり、自分の力でお金を稼げるようになりました。

収入が激減しても、経済力がゼロだったころと比べれば、しっかり稼いでいるはずです。

たとえ収入が10分の1であっても、経済力がゼロだったころと比べれば、立派に稼いでいるとわかるはずです。

どれだけ収入や売上が減ったとしても、1円でも稼いでいるなら「お金を稼げる私は素晴らしい」と誇らしく思ってください。

最も稼いでいた時期と比較しないでください。

経済力がゼロだった時期と比較するのです。

すべての人は、経済力がゼロから始まります。

これが「ゼロベース思考で考える」ということです。

「初心に返って自分を見つめ直す磨くチャンス」と考える

収入や売上が激減しても焦らないでください。

不景気や社会不安でしばらく厳しい状況が続くかもしれませんが、永遠に続くわけではないので安心してください。

収入や売上が落ちて厳しい時期は「初心に返って自分を見つめ直す磨くチャンス」と考えましょう。

自分にとって何が本当に大切なのか考える機会にしてください。

大変なときこそ、本当に大切なこととそうでないことが浮き彫りになります。

「今まで勘違いしていたね」と気づくことがあれば、心が成長します。

「これは間違っていた」と気づくことがあれば、人生の軌道修正も可能になります。

節約スキルを磨くチャンスにするのもよし。

出費を見直して、無駄があればこの機会に破棄したり解約したりしましょう。

心が弱っているときは詐欺に引っかかりやすいため、こういうときこそ一段と冷静になって行動することも大切です。

大切なことに気づくことができれば、人生のターニングポイントとなり、新しい出発が可能になります。

人生は山あり谷ありですが、収入や売上も山あり谷ありです。

稼いでいたころと比較するから、落ち込みます。

経済力ゼロのころと比較すれば、落ち込みません。

むしろ元気になれます。

初心に返って自分を見つめ直す磨く機会にして、ぜひ乗り越えてください。

初心に返る方法(15)
  • 収入や売上が激減したときは「ゼロベース思考」で乗り越える。
人は、生きているうちに生まれ変われる。

初心に返る30の方法

  1. 誰でも初心に返ることができる。
  2. 初心に返る第一歩は「気づくこと」から始まる。
  3. 初心に返るための大切な下準備は「時間」。
  4. 初期に使っていたものを取り出そう。
  5. 初心に返るためには「意識的な努力」が必要。
  6. 写真とは、記憶の引き出しを開ける鍵。
    当時の写真を振り返ると、初心に返ることができる。
  7. 卒業アルバムを眺めると、初心に返ることができる。
  8. もらった贈り物のお返しを、忘れていませんか。
  9. 切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く。
  10. ブランコは、大人が童心を思い出すための遊具。
  11. 暗い人は「減点法」で生きている。
    明るい人は「加点法」で生きている。
  12. 初心者は、初心を思い出させてくれる先生。
  13. 明るい話し方をすると、普通のネタも面白く聞こえてくる。
  14. 仕事のフォームは、知らず知らずのうちに崩れる。
  15. 稼いでいたころと比較するから、落ち込む。
    経済力ゼロのころと比較すれば、落ち込まない。
  16. 人は、生きているうちに生まれ変われる。
  17. あなたはいつの間にか、人に影響を与えている。
  18. 相手の話をたっぷり聞くことも、愛情表現の1つ。
  19. 自分の顔を3分間じっと見つめてみよう。
    いつもと違った顔に見えてくる。
  20. 軽々しく人におすすめを聞かない。
    自分で探して選ぶことも、勉強の1つ。
  21. 共感したときは、きちんと本人に共感したことを伝えよう。
  22. どれだけ都会でも、必ず自然がある。
  23. 相手が話したいテーマは、宝探しの感覚で、楽しく探す。
  24. 前から一度やってみたかったことを、これ以上先延ばしにしない。
  25. 「ありがたい」が口癖の人に、悪い人はいない。
  26. 昔住んでいたアパートを見に行くと、初心に返ることができる。
  27. 体験は、しっかり記憶に残る。
    感情が伴った体験は、もっと記憶に残る。
  28. 新しい発見は「家電製品の説明書」にある。
  29. 自分より経験が浅い人に意見を求めよう。
    経験ゼロの人に意見を求めることも悪くない。
  30. 本当にやりたいことなら「やる、やらない」の相談は必要ないはずだ。

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