私たちは、仕事のフォームに沿って仕事をしています。
マラソンでは、体の姿勢や手の振り方といった一定のフォームがあります。
フォームが整っているからこそスムーズに走れ、最高のパフォーマンスを発揮できますが、これは仕事でも同じです。
仕事を繰り返していくうちに自分なりの仕事のフォームが出来上がります。
仕事のフォームが整っていると、スムーズに仕事を進めていけます。
パワーやスピードも出て、最高のパフォーマンスを発揮できます。
きっとあなたも自分なりの仕事のフォームがあって、日頃から心がけているに違いありません。
ところが仕事のフォームは、いつも一定に維持できるとは限らず、だんだん崩れることがあります。
たとえば、忙しいときや疲れているときです。
心や体に余裕がなくなると、ぼうっとしたり疲れがたまったりします。
頭や体の動きが悪くなると、仕事のフォームも崩れてきます。
これは無意識のうちに起こります。
自分は普段どおりのつもりでも、気づかないうちに仕事のフォームが崩れていくことがあるのです。
こうなると黄色信号です。
仕事のフォームが崩れるといつもの調子が出ません。
思うようにパフォーマンスが発揮できなくなります。
だんだん段取りが悪くなり、少しずつ体の動きが鈍くなります。
ミスが発生しやすく危険な状態です。
気づけば、仕事のパフォーマンスが低下した状態になっているのです。
大切なことは「定期的な仕事のフォームチェック」です。
ときどき自分を振り返って、仕事のフォームが崩れていないかチェックしてください。
たとえば、トイレ休憩やコーヒーブレイクの際、自分の仕事のフォームを振り返るといいでしょう。
ときどき軽いストレッチ体操をして、そのときに自分のフォームを振り返るのもアイデアです。
「ちょっと姿勢が悪くなっている」
「少し仕事の進め方が悪くなっている」
「いつの間にか普段と違った段取りになっている」
仕事のフォームの変調に気づいたら、すぐ立て直しましょう。
パフォーマンスの低下の防止だけでなく、ミスやトラブルの防止にもつながります。