執筆者:水口貴博

初心に返る30の方法

9

切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く。

切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く。 | 初心に返る30の方法

あるとき切羽詰まった状況に陥ることがあります。

時間や期限が差し迫ってくると、時間の余裕がなくてばたばたするでしょう。

心臓が締め付けられるような感覚になる。

「ぎりぎりだ!」「危ない!」「もっと急がなきゃ!」と思考が混乱気味になり、呼吸も心拍数も速くなります。

心にも余裕がなくなって、だんだんいらいらしてくるでしょう。

しかし、焦って行動すると十中八九ろくなことになりません。

焦ることで注意力が低下して、つまらないミスをすることになります。

信じられないような凡ミスをして赤面することになるでしょう。

修正やリカバリーが必要になれば、余計な時間を取られることになります。

焦っていると視野も思考も狭くなってしまい、短絡的な発想やアクションを招きます。

車の運転のように、一瞬のミスが命取りになる可能性もゼロではありません。

パニック映画では、焦って行動する人はまず助からないのが定番ですが、それは現実でも同じことです。

焦って行動すると、悔やむ未来が待っているのです。

まず落ち着こう

切羽詰まった状況があれば、まず落ち着くようにしてください。

焦って行動することがないようにします。

それどころではなく難しい状況かもしれませんが、やはり落ち着くしかないのです。

焦って行動すれば十中八九トラブルになるのですから、しっかり動揺を抑え、まず落ち着くことが最優先です。

まず大きく深呼吸をして、呼吸を整えましょう。

呼吸は、自分の意思で自律神経をコントロールできる唯一の方法です。

呼吸を整えることで副交感神経の働きを高め、落ち着きを取り戻す作用があります。

吐くこと・吸うことの割合は「1対2」が目安です。

3~4秒で息を吐いたら、6秒~8秒で息を吸いましょう。

これを10回ほど繰り返します。

呼吸を整えることで気持ちも整っていきます。

心が落ち着けば冷静な思考を取り戻せ、冷静な思考があれば正しい判断ができるようになります。

期日が迫っていれば、正常な思考によって「当たり前の行動」が見えてきます。

「ここは無理に頑張るより、素直に延長をお願いするのがいいだろう」

当たり前の決断を下せ、当たり前の行動を取れるでしょう。

また、視野が広がることで、よい知恵や解決策も浮かんでくることもあります。

解決に一筋の光明を見いだして、不可能と思えた困難があっさり解決することは珍しくありません。

少なくとも焦りながら行動するより、はるかに安全であり賢明です。

もう一段階、頭に深く刻み込んでおく

「そんなことは当たり前」と思うかもしれませんが、ここに落とし穴があります。

頭ではわかっていても、いざ実際に切羽詰まった状況となると、いとも簡単に忘れてしまうのです。

すでに頭でわかっている人もいるかもしれませんが、もう一段階、頭に深く刻み込んでください。

「切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く」です。

経験則からわかっている人も含め、あらためて意識しておくに越したことはありません。

初心に返る方法(9)
  • 切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く。
ブランコは、大人が童心を思い出すための遊具。

初心に返る30の方法

  1. 誰でも初心に返ることができる。
  2. 初心に返る第一歩は「気づくこと」から始まる。
  3. 初心に返るための大切な下準備は「時間」。
  4. 初期に使っていたものを取り出そう。
  5. 初心に返るためには「意識的な努力」が必要。
  6. 写真とは、記憶の引き出しを開ける鍵。
    当時の写真を振り返ると、初心に返ることができる。
  7. 卒業アルバムを眺めると、初心に返ることができる。
  8. もらった贈り物のお返しを、忘れていませんか。
  9. 切羽詰まった状況のときは、焦って行動するのではなく、まず落ち着く。
  10. ブランコは、大人が童心を思い出すための遊具。
  11. 暗い人は「減点法」で生きている。
    明るい人は「加点法」で生きている。
  12. 初心者は、初心を思い出させてくれる先生。
  13. 明るい話し方をすると、普通のネタも面白く聞こえてくる。
  14. 仕事のフォームは、知らず知らずのうちに崩れる。
  15. 稼いでいたころと比較するから、落ち込む。
    経済力ゼロのころと比較すれば、落ち込まない。
  16. 人は、生きているうちに生まれ変われる。
  17. あなたはいつの間にか、人に影響を与えている。
  18. 相手の話をたっぷり聞くことも、愛情表現の1つ。
  19. 自分の顔を3分間じっと見つめてみよう。
    いつもと違った顔に見えてくる。
  20. 軽々しく人におすすめを聞かない。
    自分で探して選ぶことも、勉強の1つ。
  21. 共感したときは、きちんと本人に共感したことを伝えよう。
  22. どれだけ都会でも、必ず自然がある。
  23. 相手が話したいテーマは、宝探しの感覚で、楽しく探す。
  24. 前から一度やってみたかったことを、これ以上先延ばしにしない。
  25. 「ありがたい」が口癖の人に、悪い人はいない。
  26. 昔住んでいたアパートを見に行くと、初心に返ることができる。
  27. 体験は、しっかり記憶に残る。
    感情が伴った体験は、もっと記憶に残る。
  28. 新しい発見は「家電製品の説明書」にある。
  29. 自分より経験が浅い人に意見を求めよう。
    経験ゼロの人に意見を求めることも悪くない。
  30. 本当にやりたいことなら「やる、やらない」の相談は必要ないはずだ。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION