「また会いたい」と思われる人になるなら「人づての話」に注意しましょう。
もちろん人づての話が悪いわけではありません。
人から聞いた面白い話を披露するのは、日常会話でよくあること。
珍しいことでもなければ、マナー違反でもありません。
自分の体験を補完する情報として役立ちます。
しかし、人づての話が多くなると、曖昧な表現が目立つようになります。
「○○らしいです」
「○○だそうです」
「○○とのことです」
人づての話は、あくまで人から聞いた話にすぎません。
自分が直接経験したことではないため、曖昧な表現が増えます。
正しいかもしれませんが、間違っているかもしれません。
真実味が薄いと、いまいち話に入り込めません。
人づての話は、質問にも弱くなります。
自分が直接経験していないことなので、相手から突っ込んだ質問をされたとき、うまく返事ができません。
「わかりません」「知りません」「どうでしょうね」「詳しいことは不明です」とぼかすことになります。
表面的な会話しかできず、話が盛り上がりにくい。
会話が消化不良になって、会話にもやもやした感覚が残ってしまうのです。
「また会いたい」と思われるために大切なのは「実体験の話」です。
話す内容は、できるだけ実体験のネタを紹介しましょう。
実体験の話は、自信を持って言い切れます。
「タージマハルは、思ったより大きかった」
「ロサンゼルスは、からっとした天気で過ごしやすかった」
「10代のとき、好きな人にラブレターを書いたことがある」
実体験の話は、具体的に話すこともできます。
「写真で見るときれい建物だけど、現地は意外と野良犬が多くて目立っていた」
「昼間は暑くて汗をかいたけど、夜は意外と寒くて長袖が必要だった」
「失恋したときは、何もする気が起きなかった。仕事に集中できなくて大変だった」
相手から突っ込んだ質問をされても、自分の経験をもとに細かく説明ができます。
具体的な話ができると「へえ、そうなのか」と感動させることができる。
苦労話・失敗談であっても、実際に自分が経験したことなら、面白く話ができる上、具体的に話せます。
面白く具体的に話せるから、どんどん盛り上がるのです。
話を盛り上げるなら、実体験の話がベストです。
身をもって経験したことこそ、最高の話ネタです。
たくさん実体験を話せるということは、たくさん行動しているということです。
行動力が感じられると、その人からエネルギーが感じられ、魅力に変わります。
実際に体験した話があると「続きが気になる」と思われます。
「もっと話が聞きたい」と期待されるので「また会いたい」と思われるのです。