相手にどんなことが好きか聞いてみましょう。
好きなことを聞くだけでいいのです。
たとえば、趣味の話題が出たとします。
相手の趣味が「読書」とわかれば「どんな本がお好きですか」と掘り下げて聞いてみましょう。
好きな作家、好きなジャンルの本など、相手はにこにこしながら答えてくれるはずです。
相手が「映画好き」とわかれば「どんな映画がお好きですか」と掘り下げて聞いてみましょう。
にこにこしながらあれこれ答えてくれるに違いありません。
相手が「美術鑑賞」が好きとわかれば「どんな作品がお好きですか」と掘り下げて聞いてみましょう。
「待ってました」と言わんばかりにたくさん答えてくれるはずです。
好きなことに関しては、誰でもおしゃべりになります。
たとえ口下手な人でも、口下手なりにたくさん話してくれます。
好きなことは興味関心の中心であり、専門分野です。
話すネタが山ほどあってテンションも高くなるので、ついたくさん話してしまいます。
好きなことを話していくうちに、だんだん相手の機嫌もよくなっていくでしょう。
頭の中で好きなことの想像が広がると、嬉しい気持ちが顔に出て、にやにやしてしまいます。
人は誰でも自分の話を聞いてくれる人に対して好意を持ちます。
ましてや好きなことを熱心に聞いてくれる人なら、さらに好感を持ってしまうのです。
好きなことなら何でもかまいません。
「どんな食べ物が好きですか」
「どんな人が好きですか」
「どんな本が好きですか」
「どんなスポーツがお好きですか」
「休日はどんな過ごし方が好きですか」
どんどん好きなことを聞いていきましょう。
好きなことがわかれば、さらに掘り下げて聞いてみると、話が広がっていくのでなお良好です。
例えるなら「好きなことを聞くインタビュアーになる」ということです。
自分の好きなことを聞いてくれる人は、なぜか好きになってしまうのです。
話を聞くときの態度も大切です。
笑顔でうなずきながら聞きましょう。
話は折りません。
相手の話はすべて受け入れ、すべて肯定して、すべて賛成します。
細かいことは気にしません。
少しくらい納得いかないことがあっても聞き流しましょう。
コメントを挟むなら前向きなコメントだけにします。
「すてき」「素晴らしい」「羨ましい」といったコメントで背中を押せば、ますます冗舌になるでしょう。
このとき、目をきらきらさせながら話を聞けば完璧です。
いつの間にか相手は、あなたのことを好きになっているのです。