大人の対応とは、どういった対応を言うのでしょうか。
大人になるためには、何を心がければいいのでしょうか。
それは、あなたが不機嫌になった瞬間にあります。
あるとき、人から厳しく批判をされることがあります。
「下手だね」
「くだらないね」
「下手」「できない」「わからない」が言えない大人は少なくありません。
子どものころは普通に言えていましたが、大人になるにつれて言いにくくなります。
年齢を重ねるにつれて、周りから「できて当然」「知っていて当然」という目で見られます。
挨拶をしても無反応の人がいます。
「おはようございます」と挨拶しても返事がありません。
笑顔で明るく挨拶をしてもスルーされます。
用件があって市役所に電話をすることがあります。
ところが相手は担当ではなく、別の人に電話を替わることがあります。
「○○の件でご質問があるのですが」
あなたの身近に「大げさな表現」が口癖になっている人はいませんか。
「命がけでやります!」
「死ぬ気になって頑張ります!」
「法を犯していない!」
「きちんと法律は守っている!」
「悪いことをしていなければ、問題はないはずだ」
ときどき多数決で決まったことに文句を言う人がいます。
投票の結果、自分の意見が通らず、見送りとなりました。
自分の意見が通らなかったことに納得できず、ぶつぶつ文句を言って騒ぎ立てます。
人からアドバイスをもらうことがあるでしょう。
有益なアドバイスであればいいのですが、そうでないこともあります。
無益なアドバイスをもらうことも少なくありません。
断られたときや拒まれたとき、去り際に感じの悪い捨てゼリフを吐く人がいます。
「もうこんなところ二度と来るものか!」
「もうあなたには二度と声をかけない!」
病院や銀行の窓口で、横柄な態度を見せる人がいます。
ぶしつけな言葉遣い、荒っぽい接し方、非協力的な態度など。
会社の中では礼儀正しくても、窓口の人の前では急に態度が悪くなる人がいます。
下品な人と接するときは、態度に気をつけましょう。
下品な人は、がさつで乱暴でとげとげしく、不快感があるため、むっとすることが増えるでしょう。
態度や言葉遣いの悪い様子が目立つと、感情が刺激され、いらいらすることが増えます。
集中している人には、できるだけ声をかけないことです。
仕事中や勉強中など「今この人は集中モードだな」とわかることがあるでしょう。
表情や態度に真剣な雰囲気が漂っていると、一目で集中していることが読み取れます。
うっかり言いすぎてしまった経験はありませんか。
議論が白熱して言い合う状況になると、つい感情的になるもの。
うっかり言いすぎてしまい、相手を傷つけることがあるでしょう。
お使いを頼んだとき「これではない」というものを購入されて困ったことはありませんか。
「頼んだのはそれではない。その色ではない。そのサイズではない。そのブランドではない」
大まかな商品としては合っていても、色・サイズ・ブランドが違っていることもあるでしょう。
電話をかけた際、不自然なやりとりがあって首をかしげることがあります。
相手が電話に出て、こちらが名乗ると「お世話になっております」と言われます。
「○○さんはいらっしゃいますでしょうか」と聞くと「はい、少々お待ちください」となります。
人付き合いを円滑円満にするための決まり文句といえば「社交辞令」です。
社交辞令を言うことはあってもいいのです。
社交辞令は、大人の挨拶です。
大人とは、余裕のある人です。
かっこいい大人には、ゆっくり落ち着いた動作があります。
焦ったり慌てたりすることは、大人の品格に反します。
自分の歩く音を振り返ってみてください。
足音が目立っていませんか。
大きな音を立てて歩いていませんか。
自分が悪いと思ったら、余計な言い訳をせず、素直に謝ることです。
「余計な言い訳をしない」と言うのがポイントです。
「渋滞だったから」
予約をしていたはずなのに、うまく取れていないことがあります。
よくあるのが、日時がずれているケースです。
たとえば「19時」と伝えたところ、相手には「9時」と聞こえるケースもあります。
大人の対応の1つは、人の幸福に対する言動です。
知人に恋人ができたとき、友人から結婚報告をされたとき、会社の同僚が資格試験に合格したとき。
身近な人に幸せが訪れたとき、素直に祝福せず、ぐちぐち言う人がいます。
スマートな返事をするためには、どうすればいいのでしょうか。
「そうですね」の一言を省いてください。
もちろん「そうですね」の一言が悪いわけでも禁句というわけでもありません。
大人の世界では「まずい」「つまらない」は禁句です。
つくり手を傷つける言葉です。
「まずい」「つまらない」という言葉にはとげがあり、不快感を与える可能性があります。
カフェで座ろうとしたとき、テーブルが水でぬれていることがあります。
自由席形式のカフェの場合、入れ替わり立ち替わり、お客さんが椅子に座ります。
アイス系の飲み物の場合、結露で水滴ができ、テーブルの上がぬれます。
私たちの会話では、事実でも言わないほうがいい一言があります。
その1つが「誰のおかげで」です。
「誰のおかげで」というフレーズを口にする人がいます。
あるとき警察官から呼び止められることがあるかもしれません。
職務質問です。
普通に歩いているだけなのに、突然あれこれ質問されたり身の回りをチェックされたりすることになります。
段取りの悪いパーティーがあったとき、どうするかです。
ときどき段取りの悪いパーティーを見かけることがありませんか。
参加したパーティーの段取りが悪くて、目につくことがあります。
離婚報告をすると、たいていの人が暗いリアクションを返します。
結婚報告では「おめでとう!」とみんな祝ってくれますが、離婚報告は重くて暗い空気が流れることが多い。
お通夜のようにしんみりした雰囲気になります。
勝負には勝敗があります。
どうすればかっこいい負け方ができるでしょうか。
負けるとかっこ悪い姿を見せることになると思われがちですが、誤解です。
大人の対応とは、どういった対応を言うのでしょうか。
大人になるためには、何を心がければいいのでしょうか。
それは、あなたが不機嫌になった瞬間にあります。
人間関係でいらいらすることがあったとき、仏頂面ではなく、笑顔で対応してください。
ネガティブな対応ではなく、ポジティブな対応をしてください。
はらわたが煮えくりかえっていても、表情には出さず、にこにこした笑顔を見せることです。
これは子どもにはできません。
子どもはすぐ感情を表に出します。
嫌なことや気に入らないことがあれば、すぐかんしゃくを起こします。
子どもは、脳の前頭葉が未熟で十分発達していないため、感情のコントロールが不得意です。
感情のコントロールこそが、大人の対応に欠かせないポイントです。
いらいらしたとき、仏頂面ではなく、笑顔で対応をするのです。
心はむかむかしていても、顔はにこにこを心がけるのがいい。
そのうえで気の利いた一言を添えることができればベストです。
「そんなことも知らないの?」とばかにされたら「勉強不足で申し訳ございません」と言えるようになることです。
相手からマウンティングを取られても「参りました」「私の負けです」と素直な一言を言えるようになることです。
自慢話をくどくど聞かされても、にこにこしながら「なるほど」「さすがですね」「すごいですね」と言えるようになることです。
不機嫌になるところを笑顔で対応するのは、難易度の高いことです。
高度な感情のコントロールが要求されます。
前頭葉が発達していなければできないことです。
だからこそ、大人の対応なのです。
いついかなるときも、きちんと感情をコントロールできるようになりましょう。
これは時間がかかるチャレンジです。
うっかり不機嫌が顔や態度に出てしまうこともあれば、自分にイエローカードを出しましょう。
きちんと反省して、次の課題としてください。
少しずつ対応できるようになっていけばいいことです。
感情を抑えて笑顔で振る舞うとき、脳に負荷がかかって鍛えられます。
不機嫌になるところを笑顔で対応するとき、あなたは大人に成長するのです。
あるとき、人から厳しく批判をされることがあります。
「下手だね」
「くだらないね」
「どうせ失敗するよ」
「恥ずかしくないの?」
「そんなことをやっても意味がないよ」
批判をされたとき、あなたならどう言い返しますか。
名誉と尊厳を傷つけられたことに腹を立て、言い返したくなるかもしれません。
しかし、これはいちばんやってはいけない対応です。
批判に批判で言い返すのは、最もやってはいけない対処です。
相手の挑発に乗ったことになります。
相手と同レベルになってしまいます。
批判を言い返したところで、丸く収まることはありません。
相手はますます調子に乗って、批判がエスカレートするでしょう。
どちらか一方が燃え尽きるまで、くだらない批判の応酬が続くことになる。
これほど醜いことはありません。
幼稚なことであり、子どもの口げんかと同じです。
批判に批判で返すのは、子どもの対応なです。
批判されたときの対応はシンプルです。
批判されたら、感謝で言い返しましょう。
「なるほど! 鋭い意見ですね。ありがとうございます」
「おかげで新しい知見が得られました。ありがとうございます」
「目からうろこが落ちました。今まで気づきませんでした。ありがとうございます」
感謝すれば、批判してきた人は、きょとんとした表情をするでしょう。
批判してくる人は、あなたを困らせることが目的です。
批判したにもかかわらず感謝されると「困らせる」という目的が達成できなくなります。
意外な反応にどう対処していいかわからず、困るでしょう。
批判すればするほど感謝されるので、それ以上何も言えなくなるのです。
感謝の理由が見当たらなければ「気力の向上」という理由を使いましょう。
「厳しい言葉のおかげでやる気が出てきました。ありがとうございます」
「気持ちが引き締まりました。気合を入れてくれてありがとうございます」
「目が覚めました。厳しいご指摘に感謝いたします。『愛のむち』として受け止めさせていただきます」
「あなたのような人が私には必要です。これからもよろしくお願いいたします」
こうした言い方をすれば、嫌でも相手は困ってしまうでしょう。
相手は「批判を続けてもらちがあかない」と思い、いずれ批判が収まってくるのです。
大人なら、大人らしい対応を心がけましょう。
常に冷静で落ち着いた振る舞いを心がけること。
批判に感謝で返すのが、大人の対応です。
「下手」「できない」「わからない」が言えない大人は少なくありません。
子どものころは普通に言えていましたが、大人になるにつれて言いにくくなります。
年齢を重ねるにつれて、周りから「できて当然」「知っていて当然」という目で見られます。
尊敬されたい気持ちがあるとなおさらです。
「子どもだと思われそう」「ばかにされるかもしれない」「頭が悪いと思われそう」など、いろいろな不安が頭をよぎる。
シンプルな言葉であるにもかかわらず、正直に言えず、苦労させられます。
大人になると、見栄やプライドが邪魔して「下手」「できない」「わからない」が言えなくなるのです。
しかし、大人でも、下手なこと・できないこと・わからないことがあって当然です。
万能人間はいません。
たまたま知る機会や学ぶ機会がないまま大人になるのはよくあることです。
それは自分だけでなく、誰にでもあることです。
人によって生まれや育ちは違うのは当然のことであり、たまたま接する機会がないこともあるでしょう。
「下手」「できない」「わからない」の3つを、正直に言えるようになってください。
「車の運転が下手なんですよ」
「暗算ができないんですよ」
「テーブルマナーがわからないんですよ」
恥ずかしいのは最初の1回だけです。
2回目からは、自然と言えるようになります。
子どものころは普通にできていたはずですから、今でもその気になれば必ずできます。
相手から笑われるかもしれませんが、気にする必要はありません。
正直なことなのですから堂々としていればいいことです。
正直に言うことで、心は軽くなり、気持ちも明るくなります。
自分の評価が下がるかもしれないと思うかもしれません。
残念ながら、たしかに評価が下がることもありますが、そうなったとしても気にしないことです。
正直に本当のことを言っているだけです。
正直に言った結果ですから、それはそれで正しい現実になったといえます。
「下手」「できない」「わからない」が言える大人になりましょう。
これは自分を傷つける言葉ではありません。
正直なことなのですから、胸を張って堂々と口にするのが正解です。
「下手」「できない」「わからない」が言える大人は、かっこいいのです。
挨拶をしても無反応の人がいます。
「おはようございます」と挨拶しても返事がありません。
笑顔で明るく挨拶をしてもスルーされます。
目を合わしてくれない人すらいます。
「嫌われているのかな」「挨拶が面倒なのかな」と思うかもしれません。
挨拶が返ってこないのはあまり気分がいいものではなく、むっとする人もいるでしょう。
挨拶を返してこない人がいたとき、どうすればいいのでしょうか。
挨拶を続けるのです。
挨拶が聞こえないだけかもしれません。
調子が悪いときなのかもしれません。
あなたも、挨拶されたことに気づかないときがあるでしょう。
次のタイミングなら、普通に挨拶を返してくれるかもしれません。
では、何度挨拶をしてもずっと無反応であればどうするか。
「反応がないから、もう挨拶をしなくてもいいかな」と思いそうになりますが、ここが正念場です。
それでも挨拶を続けるのです。
次のタイミングも、次の次のタイミングも、普通に挨拶を続けましょう。
10回でも20回でも、ひたすら挨拶を続けます。
挨拶が反応がないからといって無視すると、相手を排除することになり、人間関係が険悪になります。
たとえ相手から嫌われていたとしても、挨拶は続けるのが賢明です。
挨拶が返ってこなくてもむっとしないことです。
挨拶が返ってこなくて不快になるのは、心のどこかで見返りを求める気持ちがある証拠です。
自分の中で「挨拶は返ってくるもの」という考えがあるからです。
挨拶は返ってくるものとは限りません。
「挨拶が返ってくるだけでありがたい」と思うことです。
感謝の気持ちを持てば、挨拶がなくても、返事がなくても平気でいられます。
挨拶が返ってくることがあれば「ラッキー!」と喜べ、一段と幸せな気持ちになれます。
挨拶が返ってこなくても、相手の態度に惑わされず、挨拶の習慣を貫きましょう。
少なくとも間違ったことはしていません。
自分の習慣に自信を持ち、気持ちのいい挨拶を続けてください。
挨拶は、相手のためだけでなく、自分のためにもなります。
挨拶の言葉は、テンションを上げる言葉でもあります。
自分の口から発した明るい挨拶は、自分の耳で聞くことになります。
元気よく挨拶をすれば、元気のいい声を聞くことになります。
相手から挨拶が返ってこなくても、少なくとも自分のテンションはアップするのですから無駄にはなりません。
自分のためと思えばいいことです。
「好きでしているだけ」「自分のためにしている」と思えば、返事がなくても平気でいられます。
あなたが挨拶を続けていると、だんだん相手の心に変化が出てかもしれません。
いつの日か、相手から挨拶が返って日が来る可能性もあり得るのです。
用件があって市役所に電話をすることがあります。
ところが相手は担当ではなく、別の人に電話を替わることがあります。
「○○の件でご質問があるのですが」
「そうしましたら担当の者に変わりますので少々お待ちください」
「はい、お電話を替わりました。どのようなご用件でしょうか」
「さっきの人に言いましたが、聞いていないのですか」
こうしたやりとりがよくあるのです。
たしかにスムーズとは言いがたい対応です。
心の中では「何度同じことを言わせるんだ」と思うかもしれません。
せめて話した内容くらい引き継いでほしいと思うところでしょう。
だからといって腹を立てるほどのことでもありません。
ぶつぶつ文句を言うと、それだけ用件を伝えるのが遅くなり、話がややこしくなります。
電話先の相手も、心を持った1人の人間です。
引き継いだ電話を受けていきなり不満をぶつけられると、困惑します。
会話の雰囲気も悪くなり、用件を伝えてもぎこちない対応になってしまうこともあります。
こういうときは、文句を言わず、もう一度伝えましょう。
同じことを2回言うことになりますが、それでいいのです。
こちらに落ち度はなく不満はあるかもしれませんが、トラブルでも何でもありません。
心を大にして余裕のある対応を心がけようではありませんか。
同じことを2回繰り返すだけのことです。
同じことを2回言わされるくらいで腹を立てないことです。
初めて用件を伝えるつもりで、詳しく丁寧に話しましょう。
そうすれば、すぐ用件が伝わります。
会話の雰囲気もすっきりして、スムーズに対応してもらえます。
これは市役所のときに限りません。
お店の人に話すときも取引先に説明するときも、心がけることは同じです。
同じことを繰り返し話すことになっても、腹を立てず、初めて用件を伝えるつもりで詳しく丁寧に話しましょう。
「同じことを言わせないでくれ」と思ったときが正念場です。
たとえ3回目でも、根気よく伝えることが大切です。
これが大人の対応です。
あなたの大人度が試される瞬間なのです。
あなたの身近に「大げさな表現」が口癖になっている人はいませんか。
「命がけでやります!」
「死ぬ気になって頑張ります!」
「普段の1万倍も大変でした!」
「友人より勉強のほうが1億倍も大切です!」
言わんとしていることはわかるのです。
強調のつもりで大げさな表現を使っているのでしょう。
「とても」「本当に」という表現はありきたりでインパクトがありません。
できるだけ大げさな表現を使ったほうが、印象的でしっかり伝わるように感じられます。
大げさな表現が口癖になっている人がいるものです。
しかし、軽い気持ちで口にするのは注意したほうがいいでしょう。
学生までならぎりぎり悪くありませんが、社会人になってから大げさな表現を使うと、思わぬ誤解につながります。
大げさな表現を使うと、かえって話が薄っぺらく聞こえます。
話に大げさな数字や言葉が混じると、程度の実感が湧きません。
信用度や説得力が下がって、嘘のように聞こえます。
真剣に聞いてくれるどころか、スルーされることになるでしょう。
冗談として受け止められることも少なくありません。
大げさであればあるほど信用されなくなり、軽い話に聞こえてしまうのです。
世の中には大げさは表現をうるさく感じる人も存在します。
日頃から大げさな表現を多用していると、どんどん信用を落としていき、いずれ誰も耳を傾けてくれなくなるでしょう。
特にきちんと話を信用してもらいたいときは、控えておくのが賢明です。
強調したいとはいえ、大げさな表現を使わないことです。
奇をてらって表現も必要ありません。
話を信用してもらいたければ、大げさな表現は避け、シンプルな表現を使うのが得策です。
「命がけでやります」「死ぬ気になって頑張ります」より「ベストを尽くします」という表現のほうがよく伝わります。
「普段の1万倍も大変でした」より「普段の何倍も大変でした」というくらいがちょうどいいでしょう。
「友人より勉強のほうが1億倍も大切」は「友人より勉強のほうがはるかに大切」と言い換えるほうが正しく理解されます。
強調するときは、シンプルな一言で十分です。
インパクトが弱いように感じるかもしれませんが誤解です。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を思い出してください。
実はシンプルな言葉こそ、最もわかりやすくてよく伝わります。
シンプルな数字や言葉で表現したほうが、程度を実感しやすくなります。
相手にすっと伝わって、話の内容も信じてもらえるのです。
「法を犯していない!」
「きちんと法律は守っている!」
「悪いことをしていなければ、問題はないはずだ」
そんな声を上げながら、モラルに反することを悪びれた様子もなく平然と行う人がいます。
たしかに法律に反してなければ、捕まることも罰せられることもないでしょう。
法律は必ず守らなければいけませんが、モラルは違います。
モラルは、法律とは違って明文化されておらず、罰金や罰則もありません。
法律に比べて緩いので、正しい判断が個人に委ねられます。
モラルは個人の常識や当たり前の感覚によるところがあり、グレーな部分があるのも事実です。
こうしたことから、法律は守っても、モラルに関しては緩くなる人が少なくありません。
しかし、法律に反してなくても、モラルに反することは控えておくのが賢明です。
人に不快感を与えたり社会の秩序を乱したりする可能性があるからです。
モラルとは、いわば、社会に対する精神的な態度です。
社会秩序を保つために人として守るべきことであり、個人の善良な心に委ねられるところがあります。
私たちは法律に注意しても、モラルに関しては油断をしがちです。
法律に反してないからといって、問題がゼロとは言い切れません。
モラルに反することは不快や迷惑となることが多いため、非難されることになるでしょう。
社会は人で成り立っているため、人の感情は無視できません。
厳しい目を向けられたり、人からの協力が得られにくくなったりするでしょう。
現代はSNSやインターネットで情報が瞬時に駆け巡る時代です。
モラルに反することは人の反感を買いやすいため、叩かれたり炎上の原因になったりします。
モラル違反も、限度を超えると警察沙汰になることがあり、場合によっては訴訟問題に発展するケースもあります。
モラルが問われる場面になれば、自分の良心に問いかけることです。
絶対厳守ではありませんが、できるだけ守る努力はしておきたい。
余計なトラブルを避けたいないなら、きちんとモラルを守った振る舞いを心がけるのが賢明です。
法律とモラルの両方を守れる人が、かっこいい人です。
ときどき多数決で決まったことに文句を言う人がいます。
投票の結果、自分の意見が通らず、見送りとなりました。
自分の意見が通らなかったことに納得できず、ぶつぶつ文句を言って騒ぎ立てます。
「私の意見を通してほしい!」
「なんとかしろ!」
「どうして私の意見が通らないの?」
自分の意見が通らなくてストレスをぶつけたいのかもしれません。
もちろん不正があった場合であれば話は別です。
不正投票が行われると、民意が正しく反映されません。
二度と同じことが起こらないよう、不正の手段や首謀者など厳しく追及する必要があるでしょう。
しかし、きちんとした投票であれば、結果に文句を言わないことです。
「法を無視しろ」「ルール違反をしてください」と言っているのと同じです。
否決された意見を通すことがあると、多数決の意味がなくなります。
投票結果を覆すことになって、民主主義ではなくなります。
多数決は民主主義にのっとったルールです。
「なんとかしろ!」と言われても、何ともなりません。
「どうして私の意見が通らないの?」という人もいますが、多数決で決まったからです。
多数決で否決されたことを無理やり通せば、投票の意味がなくなってめちゃくちゃになります。
投票結果に文句を言っていると、周りからは「わがままな人」「ルールを無視する人」として映ります。
信用が落ちてしまい、距離を置かれ、社会で生きていくうえで困難が待ち受けているでしょう。
「危険人物」と見なされる可能性もゼロではありません。
多数決は、どんな結果であろうと素直に従うことです。
結果は結果です。
自分の意見が通らず不本意な結果で終わっても、文句を言いません。
主張するなら、参考意見として伝えるまでにしておくことです。
「こういう意見もあるので、機会があれば、今後ご検討をお願いします」と述べるなら、周りの反感を買うことはないでしょう。
きちんと多数決に従う人が、社会をスムーズに生きられます。
人からアドバイスをもらうことがあるでしょう。
有益なアドバイスであればいいのですが、そうでないこともあります。
無益なアドバイスをもらうことも少なくありません。
既知の情報や的外れの内容です。
ありがちなシーンですが、ここでどんなリアクションを取るかです。
まず心がけたいのは「冷たいリアクションは控える」ということです。
既知の情報でも「それくらい知っています」とは言いません。
的外れの内容でも「まったく参考になりません」とは言いません。
これこそ「余計な一言」というものです。
正直であるのはいいのですが、失礼な言い方は好ましくありません。
せっかくいただいた親切をないがしろにすることになります。
少々配慮に欠けていて、相手に不快感を与えることになるでしょう。
場合によっては人間関係にひびを入れることにもなりかねません。
少なくともあなたのためを思ってアドバイスしてくれたのは間違いありません。
アドバイスが既知の情報や的外れの内容でも、失礼な言い方は避けておきましょう。
あなたなら、どんなリアクションをしますか。
無益なアドバイスをもらったとき、取るべきリアクションは1つです。
余計なことは言わず、素直にお礼を伝えましょう。
「ありがとうございます。参考にさせていただきます」
これでいいのです。
既知の情報でも無益にはなりません。
再確認の意味になるので、これはこれで有益です。
無益に感じても実際はわかりません。
そのときは無益に思えても、のちのち何らかの気づきやヒントになる可能性があります。
何らかのタイミングでぴんと来て、アイデアや解決策につながることもあるでしょう。
だから、お礼を言うのです。
少なくとも相手から親切があったのは事実ですから、お礼の一言が適切です。
感謝の言葉を伝えると喜ばれます。
聞いてもいないアドバイスや押し付けがましいアドバイスもあるかもしれません。
そうだとしても、やはりお礼が欠かせません。
ひとまずお礼を伝えれば、スマートな返事となります。
雰囲気を壊すこともなく、会話も穏便です。
これが大人の対応です。
人からのアドバイスは、有益・無益に関係なく、素直にお礼を伝えるのがベストです。
断られたときや拒まれたとき、去り際に感じの悪い捨てゼリフを吐く人がいます。
「もうこんなところ二度と来るものか!」
「もうあなたには二度と声をかけない!」
「代わりはいくらでもいる!」
相手からノーを突きつけられると、大きなストレスを感じます。
むかむかした感情を抑えられず、何か一言言わないと気が済まないのでしょう。
ストレスを吐き出さんばかりに、感じの悪い捨てゼリフを吐いて去っていく人がいるのです。
これは良くありません。
捨てゼリフは、毒を吐くのと同じです。
言われた相手はぐさりと傷つきます。
相手は「この人の本性が見えた。断って良かった」と考えます。
捨てゼリフを吐くと印象が最悪になり、次がなくなります。
言葉や言い方によっては脅迫罪に触れる恐れもあり、余計なトラブルを招くことになりかねません。
断られたときは、素直な返事を心がけることです。
むしろ断られたときこそ、感じのいいセリフを心がけましょう。
「承知いたしました。残念ですが、次の機会に期待いたします。貴重なお時間を割いていただきましてありがとうございました」
これが大人の対応です。
心ではむっとしていても、表に出さず、明るい表情と感じのいいセリフで締めくくるのがベストです。
決まったセリフはありませんが、感じのいいセリフを心がけましょう。
素直で明るい返事をすれば、別れた後の余韻も良くなります。
次のチャンスが巡ってくる可能性が出てくるのです。
病院や銀行の窓口で、横柄な態度を見せる人がいます。
ぶしつけな言葉遣い、荒っぽい接し方、非協力的な態度など。
会社の中では礼儀正しくても、窓口の人の前では急に態度が悪くなる人がいます。
これは良くありません。
こういう人は窓口の人を下に見ていて、窓口の仕事も軽く考えています。
お金を払う立場だから、礼儀がなくてもかまわないと思っています。
こういう人は、たいてい駅員さんや掃除係の人にも雑な態度になっています。
窓口の人も、心を持った1人の人間です。
態度の悪い人がいれば、気分を害します。
丁寧な対応をしたくても、その気がなくなってしまうでしょう。
もともとサービス精神があっても、横柄な人の前では低下します。
大切なことは「リスペクト」です。
窓口の人にも、リスペクトを持って接するようにしましょう。
窓口とはいえ欠かせない業務です。
人のため社会のために身を粉にして励んでいることに変わりありません。
窓口の人にリスペクトを持って接すれば、窓口の人からもリスペクトを持って接してもらえます。
なかなかリスペクトの気持ちが生まれないときもあるかもしれません。
そんなときは、窓口の人を「お得意さま」のつもりで接してみてください。
面識がないなら、初めて会うお得意さまと思えばいい。
そういうふうに見えなくても、そういうふうに見るのです。
受ける印象ががらりと変わって、自然と腰が低くなるでしょう。
何でもないシチュエーションでも、笑顔を心がけたくなるはずです。
「よろしくお願いします」「ありがとうございます」という言葉も出てくるはずです。
お客さんの立場であろうとお金を払う立場であろうと、丁寧な態度は欠かせません。
下品な人と接するときは、態度に気をつけましょう。
下品な人は、がさつで乱暴でとげとげしく、不快感があるため、むっとすることが増えるでしょう。
態度や言葉遣いの悪い様子が目立つと、感情が刺激され、いらいらすることが増えます。
自分まで下品な人と接していると、つい自分まで下品になりやすい。
「下品な人には下品に接してもいいだろう」と油断することもあるかもしれません。
しかし、ここが大切な場面です。
下品な人の影響を受け、自分まで態度や言葉遣いが悪くなるのは良くありません。
精神レベルは、同じ者同士がぶつかるようになっています。
自分まで態度や言葉遣いが悪くなると、自分まで「下品な人」になってしまい「相手と同レベル」ということになります。
これほど残念なことはありません。
一般的に下品な人は、社会的地位の低い人が目立ちます。
自分の弱さを補うために威張り散らして、強そうに振る舞っているだけのこと。
つまり、虚勢を張っているにすぎないのです。
下品な人にはどう接すればいいのでしょうか。
心がけることはシンプルです。
下品な人にも、上品に接しましょう。
相手が乱暴な言葉遣いを使ってきても、自分は丁寧な言葉遣いで返します。
相手の態度が偉そうでも、自分は穏やかな態度で接します。
たとえ相手が威嚇するようなそぶりを見せてきても、穏やかに落ち着いて接しましょう。
下品な人から下品な影響を受けやすいなら、その逆もあります。
あなたがとことん上品に接していれば、相手もあなたの上品な振る舞いから影響を受けます。
とことん上品に接していると「これではらちがあかない」と思い始めます。
だんだん相手も態度や言葉遣いが柔らかくなっていくのです。
人として素晴らしくいたいなら、品格だけは失わないことです。
品格とは何か。
品性の高さを表すものだけではありません。
品格とは、人格を表すもの。
品格が高ければ、心と精神が豊かになり、人間性も高くなります。
下品な人と接するときでも、品格だけは保つことが大切です。
もしあなたが下品な人にも上品に接することができたなら、社会的な成功を収める可能性が高くなります。
下品な人には、上品に接するのが大人の対応なのです。
集中している人には、できるだけ声をかけないことです。
仕事中や勉強中など「今この人は集中モードだな」とわかることがあるでしょう。
表情や態度に真剣な雰囲気が漂っていると、一目で集中していることが読み取れます。
用事があるからといって、安易に声をかけるのは要注意です。
集中を邪魔されて喜ぶ人はいません。
集中しているときに声をかけられると、誰でもちょっと迷惑に感じます。
急に声をかけたせいで、注意がそがれ、ミスにつながるかもしれません。
思わぬヒューマンエラーにつながるかもしれません。
仕事がダメになって、一からやり直しをしなければいけなくなるかもしれません。
「まさか」と思いますが、実際にあり得る話です。
集中は、すぐ出せるものではありません。
取りかかってから少しずつ高まっていき、調子を出すまでには時間がかかります。
せっかく調子に乗ったところで、邪魔が入ると興ざめです。
途切れた集中を取り返すのには時間がかかります。
いったん途切れた集中力を取り戻すには「23分」かかるといわれています。
これは大きな損失です。
だからこそ集中している人には、できるだけ声をかけない配慮が大切です。
たとえば、連絡したいことがあれば、声をかけるよりメールで伝えるほうがいいでしょう。
メールは非同期の連絡手段です。
相手の都合のいいときに確認できるので、相手の集中を妨げる心配はありません。
急ぎの用事があって、今すぐ声をかけなければいけないときがあるでしょう。
どうしても声をかけるなら、細心の注意を払うようにしてください。
ノックをしたり小声で声をかけたりなど、優しく静かなアプローチのほうがいいでしょう。
申し訳なさそうな表情を見せることも忘れてはなりません。
相手の集中を妨げることになりますが、最小限に抑えることならできるはずです。
これが「大人の気遣い」です。
集中している人に声をかけるとき、その人の配慮が現れるのです。
うっかり言いすぎてしまった経験はありませんか。
議論が白熱して言い合う状況になると、つい感情的になるもの。
うっかり言いすぎてしまい、相手を傷つけることがあるでしょう。
暴言を吐いたり悪態をついてしまったりです。
「しまった!」と焦ることになり、嫌な空気が流れます。
その場で言いすぎたことに気づくこともあれば、いったん時間を置いてから気づくこともあります。
人は誰でも過ちを犯すものであり、それは発言でも同様です。
自分の失言を悔やむことがあるのではないでしょうか。
さて、言いすぎたことに気づいたらどうするか。
ここが運命の分かれ道です。
よくあるのが「今度会ったときに発言を撤回して謝ればいいだろう」というケースです。
謝るだけまだいいのですが要注意です。
今度会うのはいつになるかわかりません。
しばらく会わないままになるかもしれません。
二度と会わないことになる可能性もゼロではないでしょう。
ショックの言葉は、言うほうは平気でも、言われた側はずっと覚えているものです。
相手の胸にぐさりと突き刺さったままになります。
謝罪を後回しにしていると、今度会うときまでショックの言葉に悩まされ続けることになります。
そのままにしていると、2人の関係にひびが入り、関係修復が難しくなります。
取るべきアクションはただひとつです。
うっかり言いすぎたときは、すぐ発言を撤回して謝りましょう。
謝るのが遅くなると、謝罪の効果も半減します。
謝罪の言葉は、スピードが命です。
1分1秒でも早く謝ることを意識してください。
謝罪の言葉は早ければ早いほど、相手が悩む時間も短くなります。
タイミングを逃すと「今さら謝っても遅い」と思われることもあります。
わびる気持ちがあるなら、できるだけ早いに越したことはありません。
会話の途中で言いすぎたことに気づいたなら、その場ですぐ発言を撤回して謝りましょう。
「今のは言いすぎました。ごめんなさい」という一言でいいのです。
謝罪の言葉は、早ければ早いほど傷が浅くて済みます。
相手がまだ近くにいるなら、走って追いかけてでも謝罪することです。
大げさに思うかもしれませんが、謝るというのはそのくらい急ぐべきことです。
相手と直接会えないなら、電話でもメールでもいいので、すぐ連絡を入れておきましょう。
明日ではなく、当日中に連絡を入れるのが賢明です。
夜が遅いなら、メールにすればいいことです。
残念ながら、言葉を撤回したところで相手の記憶には残るでしょう。
一度相手に届いた言葉は取り消しが難しい。
ショックの言葉であればあるほど、謝罪・撤回に関係なく、長く引きずることになるはずです。
それでも何もしないでいるより、きちんと謝っておくほうが良い。
許してくれるかどうかは相手しだいですが、少なくとも何もやらないでいるよりは賢明です。
口に出してしまったことは仕方ありませんが、きちんと謝罪して、誠意の姿勢を見せることは大切です。
お使いを頼んだとき「これではない」というものを購入されて困ったことはありませんか。
「頼んだのはそれではない。その色ではない。そのサイズではない。そのブランドではない」
大まかな商品としては合っていても、色・サイズ・ブランドが違っていることもあるでしょう。
「黒」「黒っぽい」では意味が変わってきます。
「Mサイズ」と「Lサイズ」と聞き間違えるのはよくあること。
商品のジャンルは同じでも、ブランドが違っていることもあるはずです。
ここで大切なことは2つあります。
「きちんと感謝を伝えること」「自分の指示を反省すること」です。
違った商品を購入されても、腹を立てないことです。
間違えた相手を責めたり叱ったりしません。
少なくともお使いをしてくれたのは事実です。
時間と労力をさいてくれたのですから、相手の労をねぎらい、きちんと感謝を伝えましょう。
間違った商品であることを伝えるときは、感謝の言葉の後に話すといいでしょう。
もちろん相手のことを考え、あえて伝えないでおくのもありです。
次に大切なのは「自分の指示を反省すること」です。
自分の指示の仕方を振り返ってみてください。
相手が間違えたのは、自分の指示に曖昧な点があったからです。
「何でもいいよ」「適当でいいよ」などざっくりした言い方になっていると誤解を招きやすくなります。
色・サイズ・ブランド名を伝え忘れていることもあるでしょう。
振り返ってみると「間違いが起こって当然」と言えるような原因が見つかるはずです。
相手が間違えてしまうような指示をしてしまったことにも反省する点があると言えるでしょう。
反省点が見つかれば、きちんと改善しましょう。
今後は、色・サイズ・ブランド名まで詳細に伝えるようにします。
口頭では聞き間違えが起こりやすいため、紙にリストを書いて渡すほうが間違いありません。
こうした注意点は、プライベートではなく、ビジネスにも通じる話です。
自分の指示に問題があったと思えば、怒りの感情が発生することはありません。
電話をかけた際、不自然なやりとりがあって首をかしげることがあります。
相手が電話に出て、こちらが名乗ると「お世話になっております」と言われます。
「○○さんはいらっしゃいますでしょうか」と聞くと「はい、少々お待ちください」となります。
ここまではいいのですが、気になるのはここからです。
「もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」という流れになることがあるのです。
あらためて考えると、この流れは不自然です。
「お世話になっております」と言っておきながら、もう一度名前を聞くのは違和感があります。
つまり、相手が誰なのかわかっていないまま「お世話になっております」と言っていたということです。
「お世話になっております」というセリフが嘘だったことがばれます。
お世話になっていると思っていないこともばれます。
しかも、相手に名前を2回名乗らせることとなり、余計な手間をかけることにもなります。
「さっき名乗ったではないか。同じことを2回も言わせないでくれ」と思うでしょう。
場合によっては失礼な印象を与えかねません。
決まり文句であることはわかっていても、電話の開始早々から嫌な空気が流れるのです。
この不自然な対応は、ぼうっとしながら電話に出たときによくあります。
しっかり耳を傾けていないと、相手の第一声を聞き逃します。
「お世話になっております」という挨拶言葉は、お世話になっている人に言うセリフです。
電話対応の定番フレーズですが、だからといって誰にでも言っていいわけではないのです。
誰にでも「お世話になっております」と言わないことです。
電話が鳴って受話器を取れば、一般ルールから考えて、相手が名乗るのは十分わかっていることです。
しっかり耳を傾け、相手の第一声に集中します。
名前を聞き返すことがないよう、耳を澄まして聴覚に集中して、しっかり聞き取りましょう。
もともと耳が遠くて聴覚に自信がないなら、目をつぶりながら電話に出るのもありです。
視覚が遮断されることで聴覚が研ぎ澄まされ、聞き取りやすくなります。
相手の名前を聞き取り、お得意先だとわかれば、はきはきした声で「お世話になっております」と返します。
そうでなければ「お電話ありがとうございます」「お問い合わせありがとうございます」が無難でしょう。
相手の名前を聞き返すという失態もなくなるのです。
人付き合いを円滑円満にするための決まり文句といえば「社交辞令」です。
社交辞令を言うことはあってもいいのです。
社交辞令は、大人の挨拶です。
社交辞令を言われて嫌な人はいません。
本心の言葉ではないものの、嬉しい褒め言葉を言われると、誰でも笑みを浮かべるでしょう。
相手の調子に合わせれば、話もスムーズに進みます。
場が明るくなったり雰囲気が良くなったりして、円滑なコミュニケーションにつながるでしょう。
社会では社交辞令が欠かせないスキルとなっています。
しかし、社交辞令を言うのはいいのですが、過度には注意してください。
人間関係に必要な社交辞令も、過度になると逆効果です。
社交辞令ばかりになると、相手は眉をひそめるでしょう。
表面的な会話になってしまい、コミュニケーションを深めていけません。
しらじらしい雰囲気が広がってしまい、薄い人間関係が形成されています。
嫌みな印象が強調され、人から嫌われることになるのです。
社交辞令はスパイスです。
少量だから効果的であって、大量にあると、かえって不快感を与えてしまいます。
社交辞令は、1つや2つ程度にしておくのが賢明です。
大人とは、余裕のある人です。
かっこいい大人には、ゆっくり落ち着いた動作があります。
焦ったり慌てたりすることは、大人の品格に反します。
プレゼンや商談でも早口はNGであり、ゆっくり丁寧に話すことが大切です。
落ち着いて話すからこそ聞きやすくなり、よく理解され、説得力も生まれます。
話すときも、歩くときも、振る舞うときも、ゆっくりを心がけることで余裕を見せられます。
たとえ緊急事態が発生しても、動じることなく落ち着いて対処できるのが大人です。
日頃からゆっくりを心がけることで、おのずと落ち着いた印象が生まれ、余裕のある大人の品格を見せられます。
しかしだからといって、何でもゆっくりすればいいわけではありません。
ゆっくりした動きしかできないようでは、ただのお年寄りです。
「ゆっくりができる」と「ゆっくりしかできない」とでは、天と地の差があります。
大切なことは「状況に応じたスピードの調整」です。
状況によっては「速さ」が必要になることがあります。
速さが求められる場面では、素早く動くことが欠かせません。
自分の中に「変速ギア」を持ち「スロー」と「クイック」を使い分けることです。
普段はゆっくり落ち着いた動作を基本としつつ、速さが求められる場面では、素早く動くことが大切です。
「ここは速さが求められるな」と思ったら、しっかりアクセルを踏んでスピードを出しましょう。
スピードを調整できてこそ、大人なのです。
自分の歩く音を振り返ってみてください。
足音が目立っていませんか。
大きな音を立てて歩いていませんか。
相手の声に注意を向けることはあっても、自分の足音に注意を向けることは少ないでしょう。
だからこそ、あらためて自分の足音に注意を向けてみてほしい。
スニーカーやパンプスなど、靴底が柔らかい素材なら、ほとんど足音はしないでしょう。
問題は、靴底が固い素材の場合です。
ビジネスシューズやハイヒールなどは、靴底が硬い素材でできているため、歩くときに足音が立ちます。
物理的な接触ですから、ある程度の音が出るのは仕方ありません。
しかし、大きな音が目立っているなら注意が必要です。
大きな音が立っているのは、乱暴な歩き方になっている証拠です。
かかとに重心がかかっていたり足を引きずっていたりなど、摩擦が強い歩き方になっています。
足音が大きいと、がさつな雰囲気が出てしまいます。
時には怒っているような響きにも聞こえてしまうでしょう。
大きな足音は、上品と言いがたいのです。
足音は、品性にもかかわるポイントです。
足音が大きいと下品になり、足音が小さいと上品になります。
紳士淑女は、歩く足音が静かです。
ビジネスシューズやハイヒールを履いていても、ほとんど音がありません。
静かに歩けるから、気品のある雰囲気が漂っています。
プロのオーディションでは、部屋に入ってくる足音まで確認されています。
一瞬ではありますが、足音は、その人の内面が見えるところでもあります。
また、大きな足音は、靴の寿命にも影響します。
摩擦が強いと摩耗が激しくなり、靴の寿命が短くなります。
もし大きな足音が気になるなら、いま一度歩き方を見直しましょう。
優しく地面を踏んで、丁寧に歩くようにしましょう。
ビジネスシューズやハイヒールでも、静かに歩くことは可能です。
優しい歩き方をすれば、スピードをつけても、ほとんど足音がしません。
歩き方が良くなると、上品な雰囲気が出てきます。
上品だから静かに歩くのではありません。
静かに歩くから上品になるのです。
疲れにくくなるうえ、靴の寿命も長持ちして経済的です。
静かな足音で歩く人は、上品な雰囲気が漂うのです。
自分が悪いと思ったら、余計な言い訳をせず、素直に謝ることです。
「余計な言い訳をしない」と言うのがポイントです。
「渋滞だったから」
「人に邪魔されたから」
「天気が悪かったから」
「突然の来客があったから」
「パソコンの調子が悪かったから」
「目覚まし時計が鳴らなかったから」
一言でも言い訳をすると、謝罪の効果が半減します。
誠実に謝ろうとする姿勢が欠け、わびる気持ちが伝わりにくくなるのです。
場合によっては、怒っている相手を余計に怒らせてしまうこともあります。
事実であろうとなかろうと、相手に迷惑をかけてしまったなら、まず謝罪です。
余計な言い訳をしたくても、ぐっとこらえましょう。
自分が悪いと思ったら、素直に「ごめんなさい」と謝るだけです。
謝罪のときは、余計な言い訳をしないのが、大人の対応です。
相手の怒りを抑えるには、これが最も早い解決策です。
予約をしていたはずなのに、うまく取れていないことがあります。
よくあるのが、日時がずれているケースです。
たとえば「19時」と伝えたところ、相手には「9時」と聞こえるケースもあります。
「15時」と伝えたところ、相手には「5時」と聞こえ、夕方の5時と間違えられることがあるでしょう。
予約時間10分前に足を運ぶと「予約は入っておりません」と言われ「あれ?」となるのです。
こんなとき、強い口調には注意することです。
「私はきちんと言いましたよ! ダメじゃないですか! どうしてくれるんですか!」
がつがつ強く責めたり、がみがみ文句を言ったりすると、店員さんは萎縮します。
自分の主張を押し通そうとすると話がこじれます。
とりわけ女性連れの男性の場合、女性の前で失敗を見せるのがかっこ悪いので強い口調になりがちです。
店員さんも人間です。
自分の主張を押し通そうとすると、店員さんはむっとして、気分を害する原因につながります。
こちらが悪いのか店員さんが悪いのかはわかりません。
予約時の会話を録音しているわけではないので、どちらに原因があるのか、詳細は不明です。
しかし、詳細は不明でも、こちらに非がある前提で先に謝っておくのがスマートです。
「私の言い方が悪かったんだと思います。申し訳ございません」と素直に謝っておくことです。
電話で予約の際、復唱を怠った自分にも責任があるといえるでしょう。
先にこちらから謝れば、話がこじれることはありません。
そのうえで「今からは難しいでしょうか」「なんとか間に合わないでしょうか」と低姿勢で丁寧にお願いしてみます。
無理を承知のうえでお願いをしてみると「なんとかしましょう」と融通を利かせてもらえるかもしれません。
ダメならダメで、潔く諦めましょう。
夕方5時の予約を取り消して、別のお店に行くことも検討するといいでしょう。
大人の対応の1つは、人の幸福に対する言動です。
知人に恋人ができたとき、友人から結婚報告をされたとき、会社の同僚が資格試験に合格したとき。
身近な人に幸せが訪れたとき、素直に祝福せず、ぐちぐち言う人がいます。
「どうせ偶然でしょ」
「ちょっと運が良かっただけでしょ」
「すぐ失敗するよ」
「どうせ長続きしないよ」
「ろくなことにならないよ」
なかには相手からお願いされてもいないのに、おせっかいなアドバイスをする人も少なくありません。
人の幸せを聞いたとき、自分が取り残されているような感覚を覚えるのかもしれません。
たしかに率直な感情として、劣等感や嫉妬心を覚えることもゼロではないでしょう。
人間ですから、人の幸せを素直に喜べないことがあるかもしれません。
劣等感や嫉妬心が湧き上がってくるのは、特別なことではなく、人間らしいことです。
だからといって表に出すのは良くありません。
ぐちぐち余計なことを言うのは大人の対応ではありません。
うっかり口にした余計な一言がきっかけで、人間関係にひびが入るかもしれません。
劣等感や嫉妬心があってもいいのです。
実際は劣等感や嫉妬心があっても、表向きは見せません。
負の感情が煮えたぎっていても、1ミリも見せないようにしましょう。
余計なことは言わず、素直に祝福の言葉をかけるのが正解です。
「おめでとう!」
「良かったですね!」
「素晴らしいことですね!」
これだけで十分。
もちろん笑顔の表情も欠かせません。
相手の幸せを一緒に喜べれば、パーフェクトです。
これが大人の対応です。
スマートな返事をするためには、どうすればいいのでしょうか。
「そうですね」の一言を省いてください。
もちろん「そうですね」の一言が悪いわけでも禁句というわけでもありません。
会話でよく聞かれる決まり文句です。
返事の第一声として「そうですね」は便利です。
とりあえずリアクションを返せます。
具体的な返事を考える時間稼ぎにもなります。
「相手からの言葉を受け止めました」という意思表示にもなります。
「そうですね」は、返事の第一声の決まり文句として便利です。
会話に自信がなければ「そうですね」の一言が役立つでしょう。
返事をするとき「そうですね」の一言から始める人も多いのではないでしょうか。
しかし「スマートな返事」を意識するなら「そうですね」の一言は改善したいポイントの1つです。
相手からすると、少しくどい印象を受け、じれったく感じます。
ワンテンポを挟むことになり、それだけ会話が間延びします。
返事のたびに「そうですね」が繰り返されるとワンパターンな印象につながり、説得力に影響することも少なくありません。
「そうですね」の一言を、思いきって省いてみてください。
普通に返事ができることに気づかされるでしょう。
もともと意味のない一言ですから、なくても問題はなく、失礼な印象もありません。
すぐ具体的な返事となるので、返事が引き締まってスマートになります。
余計な言葉が省かれることで、会話のテンポもよくなります。
「話が早い」「頭の回転が速い」といった好印象も与え、あなたの会話の評価も高くなります。
最初は少し勇気がいりますが、スマートな会話を実現したいなら、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
「そうですね」の一言は「必要」というわけではないのです。
大人の世界では「まずい」「つまらない」は禁句です。
つくり手を傷つける言葉です。
「まずい」「つまらない」という言葉にはとげがあり、不快感を与える可能性があります。
使い方には注意が必要であり、できれば使用を避けたいワードです。
「正直に言って何が悪い」と思うかもしれません。
たしかに正直な発言は大切ですが、だからといって何でもストレートに言えばいいわけではありません。
「まずい」「つまらない」と言われた側の気持ちを察してみてください。
すべてを否定されたように感じるでしょう。
価値がないと言われているように感じる人もいるかもしれません。
「とっさに出る言葉」は大事です。
人間関係は、ちょっとした一言でひびが入ってしまうことがあります。
特に大人であれば、つくり手を傷つける言葉は避けておくのが賢明です。
どんな料理・作品にも言えることですが、100人中100人が低評価をつけることはありません。
必ず「良い」と評価する人がいます。
たとえば、ある料理を食べたとき、味が悪くて不快に感じたとします。
100人中100人が不快に感じることはありません。
「おいしい」と感じる人もいます。
本を読んだり映画を見たりしたとき、面白いところがなくて、まったく楽しめなかったとします。
100人中100人がつまらないと感じることはありません。
レビューサイトを見れば「良かった」「面白かった」と評価している人がいるでしょう。
自分では「最低」と感じても、別の人は「最高」と感じていることがあり、真逆の評価となることも珍しくありません。
世の中にはさまざまな価値観を持つ人がいます。
「まずい」も「つまらない」も、あくまで主観であり、個人の感想にすぎません。
ここは配慮が必要です。
代わりにおすすめするのが「合わない」という表現です。
「まずい」「つまらない」は「合わない」という表現に言い換えられます。
「まずい」「つまらない」と言いそうになったら、ぐっと喉で止めて「合わない」という表現に言い換えてください。
そのほか「そりが合わない」「馬が合わない」「考えや価値観が合わない」といった表現もOKです。
表現を変えるだけでがらりと印象が変わります。
世の中には、その料理や作品を高く評価する人がいることを忘れてはなりません。
高く評価する人がいることをわかっていれば「合わない」という表現のほうが穏便であり、ふさわしいといえます。
頭ではわかっていても、とっさに「まずい」「つまらない」と口に出てしまうことがあります。
「まずい」「つまらない」と感じたら「合わない」に言い換える訓練をしておくといいでしょう。
ナポレオンの明言をもじって「我が輩の辞書に『まずい』『つまらない』の文字はない」を心がけておきましょう。
つくり手に配慮した表現を使うのが、大人です。
カフェで座ろうとしたとき、テーブルが水でぬれていることがあります。
自由席形式のカフェの場合、入れ替わり立ち替わり、お客さんが椅子に座ります。
アイス系の飲み物の場合、結露で水滴ができ、テーブルの上がぬれます。
びしょびしょにぬれていたり、時には水たまりができていたりすることもあるものです。
そんなとき、いちいち腹を立てないことです。
お客さんが去った後、店員さんがテーブルを拭きますが、いつもうまくいくわけではありません。
店員さんが小まめな対応を心がけていても、タイミングによって難しい場合があります。
こればかりは仕方ありません。
テーブルの前でずっと待機するわけにもいきません。
単にタイミングの問題です。
前に座っていたお客さんが悪いわけでもなければ、店員さんに非があるわけでもありません。
「汚れている」と考えるのも大げさです。
たしかに清潔感があるとは言いがたく、良い印象を受けないのは間違いありません。
結露でぬれたテーブルは不衛生に感じるかもしれませんが、実際はそう見えるだけです。
結露の正体は、水です。
不衛生に見えるだけで、実際は普通のきれいな水です。
色もにおいもなく、もちろん人体への害は1ミリもありません。
テーブルの上の水滴が気になったとき、どうするか。
近くにいる店員さんに声をかければいいことです。
すぐ布巾で拭いてくれ、ぴかぴかのテーブルにしてくれます。
嫌な顔をされることもないので安心してください。
店員さんが近くにいなければ、手持ちのティッシュやコンディメントバーにある紙ナプキンで拭き取れば済むことです。
ちょっとした水滴なら自分で拭いたほうが早いこともあるでしょう。
それだけのことです。
難しいことでも大変なことでもありません。
少し手間はありますが、大きなことではありません。
テーブルの水滴ぐらいで腹を立てないことです。
落ち着いた心で大人の対応を心がけましょう。
私たちの会話では、事実でも言わないほうがいい一言があります。
その1つが「誰のおかげで」です。
「誰のおかげで」というフレーズを口にする人がいます。
「誰のおかげで生活ができると思っているの?」
「誰のおかげで大きくなれたと思っているの?」
「誰のおかげで出世できたのと思っているの?」
どれも「恩を感じろ」と言わんばかり発言です。
今まで多くの恩恵を与え、お世話をたくさん施してきたので、恩を感じて感謝させようとする態度になっています。
往々にして「誰のおかげで」は事実です。
「誰のおかげで」と言う人は年上や目上であることが多く、今まで目をかけ、たっぷり手塩にかけてきたのでしょう。
時には自己犠牲を払ってまでお世話をしたこともあったかもしれません。
しかし事実だとしても、口に出さないことです。
恩着せがましいからです。
恩着せがましい人は、遅かれ早かれ嫌われます。
「誰のおかげで」と言われて嬉しい人はいません。
口に出した瞬間、恩着せがましい印象が出てしまい、相手は下を向いて眉をひそめるでしょう。
言っていることは正しくても、強い圧力が伴う態度は歓迎されません。
「誰のおかげで」と言われると、相手は縮こまって何も言い返せず、不快感を覚えます。
今まで多くの恩恵を与えたことが事実でも、ずけずけ本人が口に出して言うことではありません。
上からぐっと押さえつけられるような感覚があり、相手は距離を置きたい気持ちに駆られます。
周りからは「感じの悪い人」として映ってしまい、人が離れていきます。
気づけば、孤立無援の状態に陥っているのです。
親が子どもに言うのは当たり前かもしれませんが、言い続けると、子どもから嫌われます。
夫が妻に言うのは当たり前かもしれませんが、言い続けると、妻から嫌われます。
上司が部下に言うのは当たり前かもしれませんが、言い続けると、部下から嫌われます。
「誰のおかげで」というフレーズに心当たりがあれば、今日から禁句にすることです。
相手に嫌われるだけで、いいことは1つもありません。
心で思っても、口に出して言う言葉ではないのです。
あるとき警察官から呼び止められることがあるかもしれません。
職務質問です。
普通に歩いているだけなのに、突然あれこれ質問されたり身の回りをチェックされたりすることになります。
たしかに気分のいいことではありません。
怪しく思われているということです。
「どうして私なの?」「嫌な感じだな」「失礼だな」と思う人もいるはずです。
職務質問は「任意」です。
必ず応じなければいけないものではなく、断ることが可能です。
だからといって、そこで反抗的な態度を見せると、ますます疑われることになって余計な時間を取られることになります。
警察官は、反抗的な態度を見せる人ほど怪しいと判断し、疑いの目を強めます。
騒いだり無理に振りほどいて逃走を図ったりしようとすると、公務執行妨害害として現行犯逮捕となる可能性もゼロではありません。
警察官から職務質問で呼び止められたら、素直に応じることです。
嫌な顔を見せません。
愚痴や文句も言いません。
「どうぞ」と言って、すぐ運転免許証やカバンの中を見せればいいのです。
足止めを食ったり余計な手間暇がかかったりすることもありますが仕方ありません。
警察官によっては横柄な態度で職務質問をしていることもあるかもしれません。
礼節に欠いた態度があると、つい反感を覚えて拒みたくなるかもしれませんが、素直に応じるのが賢明です。
時には思った以上に時間を取られることもありますが、大きな心で応じようではありませんか。
素直に応じるのは「市民の義務」です。
警察官に職務質問で呼び止められたら、素直に応じるのがベストです。
警察官は、反抗的な態度を見せる人ほど怪しいと判断しますが、逆も言えます。
素直に応じれば「善良な市民だ」「やましいことはないのだろう」と判断します。
拍子抜けするほど素直に応じれば、最短時間で解放してもらえるのです。
段取りの悪いパーティーがあったとき、どうするかです。
ときどき段取りの悪いパーティーを見かけることがありませんか。
参加したパーティーの段取りが悪くて、目につくことがあります。
パーティーの開催に慣れていない人の場合、進行が遅かったり順番が間違っていたりして、段取りが悪いケースがあります。
ちょっとくらいならいいのですが、あまりに段取りの悪さが目立つのも考えものです。
参加者全員に迷惑がかかることになり、見ていられないときがあるでしょう。
こんなとき、ぶつぶつ文句を言う人がいます。
「受付が遅い」
「順番が間違っている」
「料理の配膳がおかしい」
小声でこっそり文句を言う人もいれば、主催者に聞こえるようわざと大きな声で言う人もいます。
ぶつぶつ文句を言うだけでなく、いらいらしたり腹を立てたりなど、不機嫌な態度をあらわにする人もいます。
しかし、文句だけ言っても仕方ありません。
文句を言うと、パーティーの雰囲気を壊すことになります。
相手の耳に届くと、プレッシャーを与えてしまい、焦りを助長させてしまいます。
段取りが悪くなるどころか、ますます段取りが悪くなり、場の空気まで悪くなってしまうのです。
段取りの悪いパーティーがあれば、やることはシンプルです。
文句を言う暇があれば、自分から手伝えばいいのです。
もちろん参加者の立場なので、何でも協力できるわけではありません。
空気を読まずにしゃしゃり出るのはマナー違反ですが、迷惑にならない範囲でできることがあるでしょう。
許される空気があるなら、主催者のルールを尊重しつつ、できる範囲で協力することです。
受付が1人しかいなくて大変そうなら、自分も加わって協力します。
料理の配膳が遅いなら、自分も配膳を手伝います。
順番に間違いがあれば、こっそり正しい順番を伝えます。
押し付けがましくならないように伝えれば、参考にしてもらえるでしょう。
傍観者より協力者です。
文句を言うだけは仕方ありませんが、1つでも手伝えば、具体的な行動となります。
自分にできることを手伝うことで、段取りが改善されます。
パーティーの流れがスムーズになり、テンポも良くなります。
協力者になることで「すてきな出会い」が生まれることもあるのです。
離婚報告をすると、たいていの人が暗いリアクションを返します。
結婚報告では「おめでとう!」とみんな祝ってくれますが、離婚報告は重くて暗い空気が流れることが多い。
お通夜のようにしんみりした雰囲気になります。
相手は驚いた表情を見せて、同情や心配の声をかけてくれます。
「どうして離婚したの?」
「あらまあ、そうだったのですね……」
「いろいろあったのですね……」
「お気の毒さま」と言わんばかりのリアクションです。
時には「何があったの?」「お金はどうするの?」「子どもはどうするの?」など質問攻めをされることも少なくありません。
純粋な疑問かもしれませんが、野暮な質問です。
離婚直後の相手にとっては答えにくく、大きなストレスを感じるでしょう。
離婚報告をした人に、どんなリアクションをするか。
同情や心配の声をかけるのも悪くありませんが、その限りではありません。
本当に大切な人なら、こんなときこそ明るくポジティブな声をかけましょう。
心がけるのは「相手を肯定する言葉」です。
「新しい出発ですね。新しい人生の幕開けですね!」
「いい選択だと思います。再出発を応援します!」
「まだまだ人生はこれからですよ!」
「これからも夢を叶えるために頑張ってね」
「無理をしないで自分を大切にしてね!」
相手を認める言葉をかけましょう。
相手の選択を尊重する言葉をかけましょう。
相手の生き方を100%肯定して、新たな門出をお祝いするのです。
相手の立場からすると、自分の選択を肯定してくれる人は心強い味方に感じるでしょう。
あなたの明るい言葉に励まされ「私の選択は間違っていなかったんだ!」と勇気づけられます。
「私はあなたの味方です」という心強いメッセージが伝わるでしょう。
離婚によって幸せになる人も大勢います。
離婚報告に明るい言葉をかけることもあっていいのです。
多くの人が暗いリアクションを返す中、あなただけは明るい励ましで場を明るくしましょう。
離婚報告をされたら、あなたが勇気づける出番です。
勝負には勝敗があります。
どうすればかっこいい負け方ができるでしょうか。
負けるとかっこ悪い姿を見せることになると思われがちですが、誤解です。
負けても、かっこ悪い姿どころか、かっこいい姿を見せる方法があります。
それは「笑顔で相手の勝利をたたえること」です。
負けたときは、落ち込んだり悔しがったり姿を見せることが多いものです。
がっくり肩を落としたり下を向いてくよくよしたり涙目を浮かべたりすることが多いはずです。
ここがポイントです。
負けたときは敗北感で落ち込みそうになるところですが、こんなときこそ笑顔で相手の勝利をたたえるのです。
「ナイスプレイ! 素晴らしい試合だった! おめでとう!」
本心としては落胆や悔しさがあったとしても、表に見せません。
どうしても悔し涙が我慢できないなら、涙を流しながら笑顔で勝利をたたえます。
勝者は「なんて余裕があるのだろう!」と驚かされるでしょう。
観客も「相手の勝利をたたえることができるなんてかっこいい!」と感心するでしょう。
相手の勝利や成功をたたえれば、負けたときでも、胸を張って堂々とした姿を見せることができます。
これがかっこいいのです。
負けたとき、悔しがるどころか、余裕を見せるのが大人です。
これはスポーツに限った話ではありません。
ビジネスでも何でも、ライバルや競合他社に負けたときは、素直に敗北を認めたうえで相手の勝利や成功をたたえることです。
かっこいい姿を見せられるのは、勝ったときだけではありません。
負けたときこそ、かっこいい姿を見せる絶好のチャンスです。
敗者が勝者をたたえる姿は、常に美しいのです。