苦手なことは、自分でやったほうがいいのでしょうか。
それとも自分でやらず、得意な人に任せたほうがいいのでしょうか。
「苦手なことをやってもうまくできない。ミスや間違いを増やすだけ。苦手なことは得意な人に任せたほうがいい」
これも1つの考え方です。
たしかに苦手なことはスムーズにできないでしょう。
無理やり頑張ったところで苦痛しかありません。
自分が不得意とすることですから、ミスや間違いも増えるはずです。
しかし「苦手だからやらない」「苦手だから人に任せる」と考えるのは早合点です。
ここで押さえておきたい重要なポイントがあります。
「好きなことかどうか」です。
「苦手で嫌い」「苦手だけど好き」という2つのパターンで分けて考える必要があります。
まず苦手で嫌いなことなら、得意な人に任せたほうがいいでしょう。
苦手で嫌いなことはマイナスしかありません。
苦手だからうまくできない上、嫌いなことは積極的になれないため、なかなか上達もしません。
やればやるほど不快感があって、ストレスに苦しむでしょう。
苦手で嫌いなことは、得意な人に任せましょう。
カリキュラムとしてやることが決まっているなら仕方ありませんが、自由選択の余地があるなら避けておくのが賢明です。
お金を出してでも人にお願いしたほうが身のためです。
苦手で好きなことなら、どうすればいいのでしょうか。
正解は「やったほうがいい」です。
苦手で好きなことなら、自分でやったほうがいい。
好きなことだからです。
もちろん最初は上手にできないでしょう。
好きなこととはいえ、時間がかかったり苦労が多かったりしますが、最初だけです。
好きなことは楽しく感じるため、長く続けることができます。
だんだん慣れてきて、知識や技術がついていきます。
好きなことには自然と熱中してしまうため、知識の吸収も技術の上達も早くなるでしょう。
興味関心のあることなので、奥を深めたい気持ちも出てきます。
「もっと知りたい」「もっと上達したい」という気持ちに終わりはありません。
たとえ壁があっても、好きな気持ちがあれば、根気で乗り越えてしまいます。
その結果、最初は下手で不器用であっても、ぐいぐい上達していき、いずれプロ並みのレベルに達していくのです。
驚くべきことに、もともと得意な人より上達することも少なくありません。
好きという感情は、人の可能性を最大限まで引き出す力があるのです。
好きなことは、それをしているだけで幸せです。
楽しくて面白くて有意義な時間を過ごせます。
好きなことを人にお願いしてしまうと、人生の楽しみを失うことになります。
苦手であっても好きなことなら「人生の楽しみ」として自分でやりましょう。
技術は後からついてくるのです。