時間と場所を決めて、人と会う約束をすることがあります。
取引先との面会、友人との食事、恋人とのデート。
このとき、安易な理由で会う約束をキャンセルしていませんか。
もちろんやむを得ない事情があるならいいのです。
大きなけがや病気をしたり、緊急の用事ができたりすることもあるでしょう。
ほかに優先度の高い用事ができて、急がなければいけないこともあるかもしれません。
避けられない用事ができた場合なら仕方ありません。
きちんと理由を伝えれば、先方も「それは仕方ありませんね」と快く受け入れてくれるでしょう。
しかし、特別な事情もないのに、安易な理由でキャンセルするのはよくありません。
「気分が乗らないから」
「なんとなく気が進まないから」
「天気が曇っているから」
どれも安易な理由です。
もはや気分の問題と言っても過言ではありません。
体調不良というわけでもなければ、重大な用事ができたわけでもありません。
悪天候というわけでもない。
大雨や大雪のような悪天候なら理由になりますが、曇りや小雨くらいなら悪天候のうちには入りません。
あなたと会う予定に向けて、相手はすでに準備を進めていることがあります。
美容院で髪をカットしてもらったかもしれません。
当日用に新しい服を買っていたかもしれません。
お店の予約を取ってくれていたかもしれません。
わざわざほかの予定をずらして、時間を空けてくれていたのかもしれません。
サプライズのプレゼントをこっそり用意してくれていたかもしれません。
あなたの知らないところで、下準備をしている可能性は大いに考えられます。
会う約束をキャンセルするということは、こまごました準備を台無しにすることになります。
なにより相手をがっかりさせます。
「キャンセルするだけではないか」と思うかもしれませんが、少なからず信頼関係に影響することがあります。
安易な理由で会う予定をキャンセルされると「またキャンセルされるかもしれない」と思うもの。
安易なキャンセルの前例があると、同じことが繰り返されそうな不安が出てきて、会う約束をしにくくなります。
信頼関係にひびが入ると、修復も大変です。
安易な理由で約束をキャンセルしていると、信頼関係を築けなくなるのです。
軽い気持ちで人と会う約束をキャンセルしないことです。
口約束であろうと、約束は約束です。
小さな約束であっても大切にすることです。
会う約束をしたら、重大な事情がある場合を除き、なるべく言葉のとおり実行するようにしましょう。
キャンセルが絶対悪いわけではありませんが、できるだけ避けるのが賢明です。
それが信頼関係を深めることにもつながります。