日常会話の中で、こんなセリフを言うことはありませんか。
「何の話をしていたんだっけ?」です。
楽しく話を進めていくうちに、だんだん話がそれていき、元の話題を思い出せなくなる状況です。
話がそれて盛り上がった後、とぼけたような感じで「何の話をしていたんだっけ?」という流れになるのが定番です。
「何の話をしていたんだっけ?」と言うとき、小恥ずかしい感じがあります。
さっきまで話していたことを思い出せません。
少しとぼけたような感じがあって、面白おかしい雰囲気になることもあります。
元の会話がそれてしまったことに申し訳なく感じることもあるでしょう。
大丈夫です。
これでいいのです。
恥じることも申し訳なく思う必要もなし。
「何の話をしていたんだっけ?」と言えるのは、素晴らしいこと。
それは話の輪が広がった証拠だからです。
ある話のネタが、別のネタに広がります。
別のネタが、さらに別のネタに広がります。
次から次へと関連する話題が出てきて、どんどん話の輪が広がっているのです。
言い換えると「豊かな会話が実現できた」とも言えます。
話がそれるのは素晴らしいこと。
ですから、まったく恥じる必要はないのです。
目的ばかりの会話では面白くありません。
目的に沿った会話ばかりでは面白くありません。
1つのネタを話し終えて、会話が終了してしまいます。
会話の面白さとは、話が脱線することにあります。
「話がそれてしまったね」
「つい話しすぎてしまったね」
「いろんな話をしちゃったね」
こういう状況になることが、豊かなコミュニケーションです。
自然と話の輪が広がって、思いもよらない話をしてしまうから、どんどん会話が面白くなるのです。
「何の話をしていたんだっけ?」というセリフが登場する場面になったら、自分たちを褒めてあげてください。
次から次へとネタが止まらず、いろんな話を楽しくできました。
それは素晴らしいことです。
話の輪が広がった証拠なのです。