会話でまず大切なのは「メジャーな話」です。
世間に広く知れ渡っていて、知名度の高い話ということです。
メジャーな話は、共通の話題としてももってこいです。
定番の観光地の話、有名な映画の話、メジャーなアニメの話。
メジャーな話は、会話ネタの王道です。
共通の話題として、スムーズに入ることができるでしょう。
ところがメジャーな話には、デメリットもあります。
「飽きられやすい」という点です。
メジャーな話は、すでに知っている内容が大半です。
「もう知っています」「その話は聞いたことがあります」というのは、悪くはありませんが、感動もありません。
うなずきはあるものの、目新しさがありません。
「前にも誰かと話をした」ということもあるでしょう。
話をしていても、ありきたりな流れになって、あくびを我慢するのに苦労します。
平凡な会話で終わりやすいのです。
平凡な話で終わると、出会いも続きません。
出会い運を高めるなら、メジャーな話より大切なことがあります。
それは、マイナーな話です。
マイナーな話とは「あまり知られていない話」ということです。
あまり知られていない話は、相手の興味を驚かせ、引きつけます。
「マイナーな話をしてもつまらない」と思う人もいるかもしれませんが、誤解です。
つまらないのは、独りよがりの話し方をしているせいです。
一方的な話し方をすれば、マイナーな話に限らず、メジャーな話でも面白くありません。
大切なのは、会話のキャッチボールです。
きちんと会話のキャッチボールさえできているなら、実はマイナーな話のほうが盛り上がります。
たとえば、旅行の話をするなら、定番の観光地より、穴場の観光地の話をします。
「こんな珍しい観光地に行きましたよ」という話をすれば、相手は食いつきます。
「知りませんでした。そんなところがあるのですね!」と驚かれます。
「私も行ってみたい」という流れになるでしょう。
映画の話をするなら、知名度の高い映画より、掘り出し物の映画の話をします。
「マイナーな作品ですが、面白い映画を見つけました」と話を持ち出せば「何だろう」と興味を持ってもらえます。
「そんな映画があるのですね」と面白がられ「私も今度見てみます」という流れになるでしょう。
驚きといい発見といい感動といい、マイナーな話だからこそできることです。
マイナーな話は、新しい世界や価値観を紹介できるので、相手に楽しんでもらえます。
マイナーな話のメリットは「印象的になる」ということです。
「知りませんでした!」
「初めて知りました!」
「マニアックですね!」
「お詳しいのですね」
「よくそこまでご存じですね」
マイナーであればあるほど驚きと感動が増えるため、相手にしっかり覚えてもらえます。
マイナーな話を聞く側になるときも注意してください。
相手のマイナーな話についていけないこともあるでしょう。
興味関心がないからといってそっぽを向いては、コミュニケーションが成立しません。
しっかり相手の話に耳を傾けることです。
興味がないなら、興味を持つことです。
自分から興味を持てば、楽しく聞けます。
ポイントは「相槌」と「質問」です。
「うんうん」「なるほど」「そうなのですね」と相槌を打ちます。
「それはどういう意味なんですか」「どうしてそうなったんですか」という質問をします。
相槌と質問を入れていくと相手は嬉しくなって、ますます話が盛り上がります。
しっかり話を聞く人は、相手からも興味を持ってもらえます。
「また会いたい」と思われ、ご縁が続くのです。