靴は、消耗の激しいアイテムの1つです。
衣服とは違って、直接地面に触れるため汚れやすい。
特に本革を使った靴はデリケートなので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
きちんとケアすることで長持ちします。
あなたは靴を磨くタイミングを意識していますか。
「適当なタイミングで磨いている」
「時間ができたときに磨いている」
「週末にまとめて磨くようにしている」
靴を磨くことさえできれば、タイミングはいつでもいいように思うかもしれません。
もちろん靴を磨いているだけ素晴らしいのですが、靴を磨くタイミングを意識している人は少ないように思えます。
「靴を磨くタイミングは適当でよい」と考えていませんか。
ここがポイントです。
「マナー」という点で考えると、実は、靴を磨く適切なタイミングがあります。
それは、自宅に戻って履き終わった直後です。
マナーを意識するうえで大切な考え方があります。
「元の状態に戻すまでがワンセット」という考え方です。
蛇口をひねって水を出し、使い終われば蛇口を閉めます。
冷蔵庫から取り出したものは、使い終わったら冷蔵庫に戻します。
マヨネーズの蓋を開けて、使い終わったら蓋を閉めます。
本棚から本を取り出して、読み終えて用事が済んだら、本棚に戻します。
こうした一連の動作を、あなたは普通に行っていることでしょう。
「元に戻すのは当たり前のこと」と思っているはずです。
こうした「元の状態に戻すまでがワンセット」という考え方は、靴においても同じです。
外を歩き回って脱いだ靴には、ほこりや汚れが付着しているでしょう。
汚れを放置したままでは、まだワンセットが終わっていません。
履き終わった直後に靴の汚れを取ることで、元の状態に戻り、ワンセットが完了します。
したがって、靴を磨くタイミングは、履き終わった直後が適切です。
言われてみると当然のことですが、意外と意識している人が少ないように思えます。
今まで気にしていなかったなら、これから心がけましょう。
時間があるときに磨けばいいと思いますが、後回しにすると忘れることも多い。
特に疲れているときは、脱いだままにしたいもの。
いちいち磨くのがおっくうに感じるでしょう。
難しく考えないでください。
ケアを行うとはいえ、入念に行う必要はありません。
普段のケアは、簡単に靴の表面を拭くだけで十分です。
靴の表面をさっとなぞるだけで、ほこりや汚れを落とせます。
時間にして、5秒から10秒程度でしょう。
本革の靴を本格的に磨くのは、週に1回くらいでいいでしょう。
簡単なケアと入念なケアの2パターンを使い分ければ、無理なく続けられます。
ささいなことではありますが、あなたの生活マナーに関わるポイントの1つです。