幸せを計る基準は何でしょうか。
「幸せは笑顔の数で決まる」といわれています。
もちろん笑顔の数も大切なポイントです。
笑顔になっているのは、楽しいと感じている証拠。
楽しくて充実しているから、にこにこしているのであり、幸せを感じている瞬間の1つでしょう。
では、無表情なら不幸かというと、そうではありません。
笑顔でなくても、幸せな瞬間はあります。
好きな趣味に没頭しているとき、笑顔はありませんが、楽しみや喜びを感じています。
顔は無表情かもしれませんが、心の中では音符マークがぴょんぴょん跳ねています。
「幸せは人付き合いの密度で決まる」という声もあります。
たしかに人付き合いは、人生の幸せに関わるポイントの1つです。
大切な家族がいて、親しい友人がいて、愛するパートナーがいたりすれば、楽しく時間を過ごせるでしょう。
賑やかな時間を過ごせるおかげで、楽しさが倍増して、寂しさを感じることが半減します。
人付き合いを通して心が満たされているなら、幸せです。
では、人付き合いがなければ不幸かというと、それも違います。
人付き合いはたくさんあればいいわけではありません。
人付き合いが多くなればなるほど、煩わしいことも増えます。
人付き合いにもコストがかかり、ストレスを感じることも少なくありません。
中には孤独の時間を愛する人もいるでしょう。
もともと性格として「1人でいるのが好き。気楽で自分に合っている」という人もいるはずです。
1人であれば、人に振り回されず、自分のタイミングで好きなことができます。
人付き合いが少なくても、きちんと1人の時間が充実しているなら、幸せといえます。
自分のライフスタイルに合っているなら、人付き合いが少なくても、幸せになることは可能です。
「幸せはお金の量で決まる」という意見もあります。
たしかにお金が生活に欠かせないのは事実です。
お金があればあるほど不便が減り、心に余裕が生まれます。
できることが増え、夢も叶いやすくなります。
では、お金が少ないと不幸かというと、それは違います。
お金が少なくても、友人や恋人など人間関係に恵まれれば、有意義な時間を過ごせます。
お金がなくても、お金のかからない遊びを楽しめば、充実した時間を送れるでしょう。
幼少期を思い出してください。
手持ちのお金は少なかったはずですが、毎日友人と遊んだり好きなことに熱中したりして、充実した毎日を送っていたはずです。
このことから、幸せの真実が見えてきます。
どれだけ幸せであるかは、笑顔の数で決まるのではありません。
人付き合いの密度でもなければ、お金の量で決まるのでもありません。
どれだけ幸せであるかは、どれだけ心が満たされているかで決まるのです。
笑顔になっているから幸せを感じることもできますが、笑顔がなくても幸せを感じることができます。
人付き合いが多いおかげで幸せを感じることもできますが、人付き合いが少なくても幸せを感じることはできます。
お金がたくさんあるおかげで幸せを感じることはできますが、お金が少なくても幸せを感じることはできます。
幸せを感じるのは、心です。
つまり、心が満たされていれば、同時に幸せも感じることができます。
「私は今、幸せなのだろうか」
そんな疑問が湧いたら「心が満たされているかどうか」という基準で考えてみるといいでしょう。
どれだけ幸せであるかは、どれだけ心が満たされているかで決まるのです。