アイデアを考えるコツの1つは、質問です。
いいアイデアを考えるためには、自分に質問を投げかけ、それに答えようとします。
「どうすれば速くなるか」
「どうすれば集中できるか」
「どうすればもっと利益を出せるか」
自問自答を繰り返すことで知恵を振り絞ります。
もしなかなかアイデアが思いつかないときは、質問を変えてみてください。
出したいアイデアは同じでも、質問を変えるだけで視点が変わり、アイデアが出やすくなります。
たとえば「どうすれば速くなるか」という質問なら「どうすれば無駄をなくせるか」に変えてみます。
無駄を省くと仕事量が減るため、結果として仕事も速くなります。
「速くする」ではなく「無駄を省く」という視点で考えると、アイデアが思いつきやすくなるでしょう。
「どうすれば集中できるか」という質問なら「どうすれば邪魔が入らないか」に変えてみます。
集中力を高める発想ではなく、集中の邪魔が入らないようにする発想です。
視点が変わることで、はっとするアイデアが浮かぶでしょう。
「どうすればもっと利益を出せるか」という質問なら「どうすればもっと経費を削減できるか」に変えて考えてみましょう。
売上が同じなら、経費を落とすだけで利益が上がります。
売上を上げる方法は難しくても、経費を下げる方法なら、アイデアが出やすくなるのではないでしょうか。
自動車王ヘンリー・フォードが、組み立てラインを思いついた方法もユニークです。
ヘンリーは当初「仕事に従業員を割り当てるにはどうすればいいか」と考えていましたが、質問を変えました。
「従業員に仕事を割り当てるにはどうすればいいか」と逆に考えたことで、組み立てラインのアイデアを出しました。
山の頂上は1つですが、そこに進む道はさまざまです。
目的達成に向かって、質問を変えながら自問自答してみましょう。
質問を変えるたびに、視点が変わります。
質問を無限に変えていけば、視点も無限に変わります。
ある質問で思いつかなくても、別の質問に変えると、思いつくことがあります。
アイデアが出るかどうかは、いかにユニークな質問を作れるかにかかっていると言っても過言ではありません。
あなたは今、何らかの質問を自分に向けているでしょう。
その質問を変えてみてください。
質問を逆にしてみたり、キーワードを入れ替えたりしてみてください。
質問を変えるだけで、いいアイデアが出るはずです。