アイデアを考えるときは、ノートが欠かせません。
思いついたことをノートに書き留めることで、後から振り返ることができるようになります。
どんなに記憶力が悪い人でも、記録さえしておけば、消えることはありません。
情報を整理したり肉付けしたりするためにも、こまめに書き留めていくことが大切です。
もちろん1種類のノートでもいいのですが、もっと便利にする工夫があります。
それは「1軍ノート・2軍ノート」です。
野球における「1軍」「2軍」をイメージするとわかりやすいでしょう。
野球では、選手の実力に応じて「1軍・2軍」という昇格・降格の仕組みがありますが、それをアイデア発想にも応用する形です。
アイデアを書き留めるノートにも、1軍ノート・2軍ノートの2種類を準備することで、情報を整理しやすくなります。
思いついたアイデアは、まず2軍ノートに書き留めるようにします。
字やレイアウトは気にせず、どんどん書き込むようにします。
小さなアイデアから大きなアイデアまで、とにかくひらめいたアイデアをすべて書き留めるのがポイントです。
もちろんアイデアだけでなく、気になったメモや情報もどんどん書き込んでもいいでしょう。
2軍ノートに書き込むことで、いったん情報を寝かせる効果も得られます。
2軍ノートの中から「これはよい」「これは使える」と思ったものを、1軍ノートに書き写すようにします。
野球に例えると、代表を選抜するようなイメージです。
すると1軍ノートには、良質なアイデアがそろうようになります。
アイデアの見通しがよくなって、アイデアを発展させたり、次のアイデアを考え出したりしやすくなります。
もちろんいったん1軍に昇格させたものの「やはり使えない」と思ったアイデアは、2軍ノートに降格させます。
「1軍」という名にふさわしいよう、少し立派なノートにしてみる工夫も面白いでしょう。
1軍ノート・2軍ノートの工夫は必須ではありませんが、好みに応じて試してみる価値はあるでしょう。
少し書き写す手間は増えますが、物理的にノートを分けることで情報を整理しやすくなります。
特に膨大なアイデアを出さなければいけないときに有効な方法です。
アイデア発想に、プロ野球のような仕組みを取り入れてみると、監督になったような気分を味わえるでしょう。
遊び心やユーモアも加わるため、ますますアイデア発想が楽しくなるはずです。
1軍ノート・2軍ノートを準備するだけで、アイデアの総監督になれるのです。