執筆者:水口貴博

アイデアを考えるのが楽しくなる30の言葉

13

「自分はわかっていない」という前提から考えると、アイデアが生まれる。

「自分はわかっていない」という前提から考えると、アイデアが生まれる。 | アイデアを考えるのが楽しくなる30の言葉

アイデアを考えるときには、大切にしたい前提があります。

それは「自分はわかっていない」という前提です。

アイデアを考えるとき、すでに知っている言葉なら、あらためて調べることはありません。

「その言葉なら知っているよ」と思うでしょう。

特に意識することもなく、既知の認識で考えることが多いはずです。

しかし、自分が認識している意味は、本当に正しいのかわかりません。

誤解や先入観という可能性があるからです。

誤解や先入観は、なかなか自分では気づけません。

「自分はわかっている」と思った時点で、すでに誤解が発生している可能性があります。

ゼロベースで考えたくても、自覚がなければ対処のしようがないのです。

そこで役立つのが「自分はわかっていない」という考え方です。

スタート地点より、もっと下がって考えるということです。

すでに意味をわかっていたとしても「わかっていない」という前提から考えましょう。

「わかっていない」という前提になると、初心に返ることができます。

基本に立ち返ってゼロベースで考えると、頭が柔らかくなるため、アイデアが生まれやすい状態になります。

たとえば「幸せな人生を送るアイデアを考える」という題目があるとします。

ここで注目したいのは「幸せ」「人生」というキーワードです。

「幸せ」も「人生」も聞き慣れた言葉で、意味も熟知しているはずですが「わかっていない」という前提で考えます。

「幸せ」や「人生」という言葉を初めて聞いたものと仮定して考えてみます。

言葉の意味を辞書やインターネットで調べてみましょう。

自分の誤解や先入観に気づいたり、意味を深く考えるきっかけになったりします。

意味や定義について調べると、思わぬ発見が得られたり、視野が広がったりするはずです。

「お客さまを喜ばせるアイデアを考える」という題目があるとします。

すぐに「お客さまはこの人」という認識を持っているはずですが、注意が必要です。

金銭取引のある人だけお客さまと思い込んでいることもあるでしょう。

自分が認識しているお客さまとは、狭い範囲であり、見落としがあるかもしれません。

このときも「自分はわかっていない」という前提から考えることが大切です。

「自分にとってお客さまは誰なのか」

「ほかにも潜在的なお客さまがいるのではないか」

「そもそもお客さまとは何なのか」

自問自答を繰り返すことで、潜在的なお客さまの存在に気づくきっかけになるでしょう。

お客さまの見方や認識が変わり、ビジネスのブレイクスルーを生み出せる可能性があります。

わかっていない前提から入るとユニークな視点が得られ、アイデアが生まれるきっかけになります。

これが「謙虚」ということです。

「自分はわかっていない」という前提で考えると、謙虚になってアイデアを考えることができます。

基本に立ち返って、ゼロベースで考えることで、新しいアイデアが生まれるのです。

アイデアを考えるのが楽しくなる言葉(13)
  • 「自分はわかっていない」という前提で考えてみる。
1軍ノート・2軍ノートを準備するだけで、アイデアの総監督になれる。

アイデアを考えるのが楽しくなる30の言葉

アイデアを考えるのが楽しくなる30の言葉
  1. あなたの頭は、アイデア工場。<br>勝手な思い込みで、操業停止に追い込まないこと。
    あなたの頭は、アイデア工場。
    勝手な思い込みで、操業停止に追い込まないこと。
  2. アイデアは、3分考えることから始めよう。
    アイデアは、3分考えることから始めよう。
  3. アイデア発想に欠かせない3つのポイント。<br>ばかになること、子どもに戻ること、遊び心で考えること。
    アイデア発想に欠かせない3つのポイント。
    ばかになること、子どもに戻ること、遊び心で考えること。
  4. アイデアパーソンになっても、アイデアオタクになるな。
    アイデアパーソンになっても、アイデアオタクになるな。
  5. 強い意志があってこそ、アイデア発想を成し遂げられる。
    強い意志があってこそ、アイデア発想を成し遂げられる。
  6. アイデアの出方には、波がある。<br>出るときは出るが、出ないときは出ない。
    アイデアの出方には、波がある。
    出るときは出るが、出ないときは出ない。
  7. 尊敬する人になったつもりで考えると、発想の幅が広がる。
    尊敬する人になったつもりで考えると、発想の幅が広がる。
  8. 頭が固い人のメモは、整然として美しい。<br>頭が柔らかい人のメモは、ぐしゃぐしゃで汚い。
    頭が固い人のメモは、整然として美しい。
    頭が柔らかい人のメモは、ぐしゃぐしゃで汚い。
  9. 作品は、加えるだけでなく、削ることも大切。<br>潔く削る勇気が、作品の完成度を高める。
    作品は、加えるだけでなく、削ることも大切。
    潔く削る勇気が、作品の完成度を高める。
  10. ネタを集める力が、アイデアを出す力になる。
    ネタを集める力が、アイデアを出す力になる。
  11. アイデア専用のメモ帳を作るだけで、アイデア力がアップする。
    アイデア専用のメモ帳を作るだけで、アイデア力がアップする。
  12. アイデアを考えるだけで、アイデア力を鍛えるトレーニングになっている。
    アイデアを考えるだけで、アイデア力を鍛えるトレーニングになっている。
  13. 「自分はわかっていない」という前提から考えると、アイデアが生まれる。
    「自分はわかっていない」という前提から考えると、アイデアが生まれる。
  14. 1軍ノート・2軍ノートを準備するだけで、アイデアの総監督になれる。
    1軍ノート・2軍ノートを準備するだけで、アイデアの総監督になれる。
  15. アイデアが出そうなところをイメージするのではない。<br>アイデアが出たところをイメージする。
    アイデアが出そうなところをイメージするのではない。
    アイデアが出たところをイメージする。
  16. 言い訳も後回しもしない。<br>今すぐアイデアを考え始めよう。
    言い訳も後回しもしない。
    今すぐアイデアを考え始めよう。
  17. 質問を変えるだけで、いいアイデアが出る。
    質問を変えるだけで、いいアイデアが出る。
  18. アイデアを考え出すことは、大いなる投資。
    アイデアを考え出すことは、大いなる投資。
  19. アイデアは、隠すより話したほうがいい、3つのメリットとは。
    アイデアは、隠すより話したほうがいい、3つのメリットとは。
  20. 練りすぎたアイデアは、作られすぎて面白くない。
    練りすぎたアイデアは、作られすぎて面白くない。
  21. アイデアを出しすぎて、怒られることはない。
    アイデアを出しすぎて、怒られることはない。
  22. 理性は大切。<br>感性はもっと大切。
    理性は大切。
    感性はもっと大切。
  23. アイデアが出ないから、呼吸が浅くなるのではない。<br>呼吸が浅いから、アイデアが出なくなる。
    アイデアが出ないから、呼吸が浅くなるのではない。
    呼吸が浅いから、アイデアが出なくなる。
  24. 体を鍛えて体力をつけることが、アイデア発想の底力になる。
    体を鍛えて体力をつけることが、アイデア発想の底力になる。
  25. 偶然思いつくアイデアもあっていい。<br>まぐれも実力のうち。
    偶然思いつくアイデアもあっていい。
    まぐれも実力のうち。
  26. 黙っていても仕方ない。<br>アイデアに自信があるなら、積極的にアピールしよう。
    黙っていても仕方ない。
    アイデアに自信があるなら、積極的にアピールしよう。
  27. アイデアを振り絞る切り札は、根気。
    アイデアを振り絞る切り札は、根気。
  28. アイデア発想は、ダイヤモンドの採掘。<br>諦めかけたときが正念場。
    アイデア発想は、ダイヤモンドの採掘。
    諦めかけたときが正念場。
  29. 1時間考えてアイデアが出なかったからといって、1時間が無駄になったわけではない。
    1時間考えてアイデアが出なかったからといって、1時間が無駄になったわけではない。
  30. アイデアが報われなかった悔しさは、次の仕事で晴らそう。
    アイデアが報われなかった悔しさは、次の仕事で晴らそう。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION