無駄に思える手間なら、何でも省けばいいわけではありません。
表向きは無駄に思えても、実際は仕事に役立っていることもあります。
きちんと丁寧に対応することで、時間の節約につながることもあります。
特に仕事は、共同作業であり、連携作業です。
自分の都合はよくても、相手の都合も考えることが大切です。
無駄に思える手間でも、スムーズに連携が行われるなら、時間の節約に役立つでしょう。
表面上の手間にとらわれるのではなく、仕事全体を考えることが大切です。
たとえば、ファックスの送信前後にかける、確認の電話です。
ファックス送信前には「今からファックスを送ります」という電話をかけます。
ファックス送信後、正しく送信できているか確認するため、先方に電話をかけます。
「いちいち電話をかけなくても、ファックスは24時間受け付けている」
「ファックスを送信すれば、担当者はすぐ気づくだろう」
そう思うかもしれませんが、油断は禁物です。
トラブルは、思わぬときに発生します。
プリント用紙が足りないかもしれません。
紙詰まりになるかもしれません。
送信先を間違えているかもしれません。
プリントの字がかすれて読めないかもしれません。
別の担当者が、勘違いして持ち去っていくかもしれません。
悪意を持った何者かが、何らかのいたずらをする可能性もあるでしょう。
そのほかにも、意外なトラブルがあるものです。
ファックス送信前後に確認の電話を入れれば、担当者はすぐファックスに気づけ、次の仕事がスムーズに進みます。
トラブルを防ぐだけでなく、スムーズに仕事を進める意味もあります。
お礼の手紙にも同じことが言えます。
お世話になっている人には、お礼の手紙を出すと喜ばれますが、問題は手間がかかることです。
便せんを買い、切手を貼って、ポストに投函する。
お礼の手紙は絶対必要というわけではありませんが、そこをけちるかどうかです。
お礼の手紙を出すのは手間がかかって面倒ですが、小まめに感謝を伝えれば、良好な人間関係に貢献します。
小まめな対応によって信頼関係が深まれば、思わぬ形でビジネスチャンスが得られるかもしれません。
結果として、いざというとき助けてもらえるなら、時間短縮や仕事のショートカットに役立つことがあります。
小まめな対応を軽視しないことです。
仕事がスムーズになるなら、結果として自分のためにもなります。
手間であっても、仕事に役立ち、総合的に考えて時間短縮につながるなら、きちんと対応するのが正解です。
小まめな対応が、時間を節約するのです。