2時間や3時間の節約ができることなら、誰もが「素晴らしい」と認めます。
無駄な会議を省いたり、ウェブ会議を利用したり、会社の近くに引っ越したりすれば、一気に時間を節約できるでしょう。
大きな時間の節約ができることは、それだけ効果やメリットが大きいので、取り組むだけの価値があります。
大きな時間の節約は、大きなストレスを減らすことにもつながります。
少々お金がかかるとしても、大きな時間が節約できるなら、取り組むだけの価値があります。
その一方で、小さな時間の節約は、スルーされがちです。
節約できる時間が小さければ小さいほど、効果やメリットも小さいため、あまり考慮されなくなる傾向があります。
問題は「1秒の節約」です。
1秒の節約をどう思うかです。
「たった1秒の節約なんて意味がない」
「1秒の節約なんて、ないもの同然」
「あってもないようなもの」
たしかに1秒は一瞬です。
1秒を節約できたところで、効果は知れていると思うかもしれません。
「ほぼ無意味」「メリットはない」と考える人が多い。
しかし、ここは意識を高めておきたいところです。
1秒の節約を軽視しないことです。
1秒も時間だからです。
一瞬のわずかな時間であろうと、時間であることに変わりありません。
1秒もれっきとした時間であり、貴重な資源です。
1分も1時間も1日も、1秒の集まりでできています。
1秒に価値がないと思うのは誤解です。
趣味や遊びのときは「1秒でも長く楽しみたい」と思うはずです。
好きな人とデートのときは「1秒でも長くいたい」と思うはずです。
それは1秒に価値を感じている証拠です。
世の中には、1秒で結果が左右される場面があります。
試験では、最後の1秒まで諦めないことで、合格できることがあります。
アスリートの世界でも、1秒の違いで、勝敗や順位が分かれることはよくあることです。
1秒を無駄にする人は、1秒に泣きます。
1秒を大切にする人は、1秒に笑います。
たかが1秒、されど1秒です。
「1秒の節約に意味はない」と考えるのではありません。
「1秒の節約も価値がある」と考えましょう。
時間はお金より貴重なものですから、重く考えて間違いありません。
1秒の節約を60回繰り返せば、1分の節約になります。
1分の節約を60回繰り返せば、1時間の節約になります。
せっかちなのではありません。
時間を大切にしているのです。
小さな時間の節約も、積み重ねていけば、大きくなります。
1秒の節約を大切にすることが、結果として大きな時間の節約につながっていくのです。