公開日:2005年5月ごろ
執筆者:水口貴博

仲直りが上手になる30のヒント

10

強い欲を持ちすぎると、喧嘩をしやすい性格になってしまう。

強い欲を持ちすぎると、喧嘩をしやすい性格になってしまう。 | 仲直りが上手になる30のヒント

私が子どものころは、妹とケーキのことでよく喧嘩をしていました。

母がケーキを買ってきてナイフでうまく分割します。

私と妹は、ナイフで分割されたケーキをもらいます。

しかし、こういうときに限って自分のケーキのほうが小さく見え、相手のケーキのほうが大きく見えます。

「なんで自分だけケーキが小さいの? ずるい」

ケーキは同じ大きさなのに、喧嘩が始まります。

妹は当然そんなことはないと否定します。

子どものころの喧嘩というのは、いつもささいなことから始まります。

子どもにとってケーキほど目を輝かせるものはありません。

いつも食べられるわけではなく、誕生日や記念日くらいにしか食べられない貴重なものでした。

ケーキが出るたびに喧嘩でした。

皆さんにも似たような経験があるのではないでしょうか。

欲の強いものほど細かいところまでこだわってしまう。

そのため喧嘩も起こりやすい。

そんな中、私の祖母はケーキで喧嘩なんてすることはありませんでした。

ケーキのことで喧嘩をしているところなんて一度も目にしたことはなく、むしろ誰かにあげてしまうくらいです。

私がケーキの取り合いをしている横で祖母が「貴博、おばあちゃんのケーキ、あげる」と言ってくれます。

私と妹が血眼になっているというのに、祖母はケーキをあっけなく他人に渡してしまうのです。

祖母にケーキが嫌いなのと聞くと、そうではないと答えます。

おいしいし食べたいと言います。

「子どもたちが喧嘩をするくらいなら、おばあちゃんのケーキをあげるほうがいい」と言います。

祖母は欲が少ないために、喧嘩をすることがないのです。

大人として成熟しているから欲が少なく、つまらないことで喧嘩をしないようにしているのです。

ケーキの大きさが少し違うくらいのことは、人生がひっくり返るほどの問題ではありません。

むしろそんなささいなことで喧嘩をしてしまうほうが、子どものようです。

特にケーキにこだわらない人ならどうでもいいことですが、こだわりすぎると喧嘩をしやすい、ということになるのです。

強い欲を持ってはいけないわけではありません。

人間ですから欲があるのは、誰しも当然のことです。

しかし、時として、大きすぎる欲は、喧嘩のきっかけになりやすいのです。

仲直りが上手になるヒント(10)
  • 強い欲を、持ちすぎないようにする。
喧嘩の後だから、冷たく接するのではない。
喧嘩の後だからこそ、いつもより優しく接する。

仲直りが上手になる30のヒント

  1. どんな喧嘩も、仲直りができるようになっている。
  2. 「仲直りをしよう」と思うあなたが、素晴らしい。
  3. 喧嘩になったから、大きな声を出すのではない。
    大きな声を出すから、喧嘩になる。
  4. 暴言には、丁寧な言葉で言い返すのが大人の対応。
  5. 喧嘩の終わりを明確にする便利な一言。
    「はい。
    ここでおしまい」。
  6. 口喧嘩より、無言の我慢のほうが怖い。
  7. ささいなことほど謝れる人は、人間関係を大切にしている人。
  8. 相手と向き合う前に、喧嘩の原因と向き合う。
  9. わかり合おうとしない人は、友人はできても続かない。
  10. 強い欲を持ちすぎると、喧嘩をしやすい性格になってしまう。
  11. 喧嘩の後だから、冷たく接するのではない。
    喧嘩の後だからこそ、いつもより優しく接する。
  12. 仲直りはできなくても、相手の怒りが少しでも収まったなら、謝った意味がある。
  13. 忙しくなれば、いらいらも忘れることができる。
  14. 「仲直りは難しい」と思っているから、難しくなる。
    「仲直りは簡単」と思えば、簡単になる。
  15. 余計なプライドがあると、仲直りができない。
  16. 避けられている理由がわからないときは、直接相手に聞いてみるのも一つの手。
  17. 「口喧嘩」と呼ぶから印象が悪い。
    「本音のぶつけ合い」と呼べば、印象がよくなる。
  18. 時間を置いてから話をすることで、冷静な判断ができる。
  19. どちらが悪いかにこだわりすぎない。
  20. たいていの喧嘩は、お互いに原因がある。
    自分にも非があることを見つけることが、仲直りの近道。
  21. 「仲直り」を「進化」と言い換えよう。
    抵抗感が半減して、勇気が倍増する。
  22. 損得や勝ち負けを意識しているうちは、まだ自己保身にこだわっている証拠。
  23. 過去の話を掘り返しても、仲直りを妨げるだけ。
  24. 相手のミスを許そう。
    自分のミスも許そう。
    ミスをするのは、人間である証拠。
  25. 仲直りとは、精神を磨く修行。
  26. 自分の非を認めるのとふてくされるのは違う。
  27. 仲直りとは、自分の幸福を高めることでもある。
  28. 心の器が大きいのは、頑固になって謝れない人より、素直に謝れる人。
  29. 人は、反省したとき、大人になる。
  30. 仲直りは、器を大きくするチャンスとなる。

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