「自分が悪いと思っていても、なかなか謝れない」
そんなときがありませんか。
たとえば、普段偉そうにしている人が、あるとき過ちを犯すと、態度と結果のつじつまが合わなくなります。
自分が悪いとわかっていても、抵抗感と嫌悪感が心の中で暴れ回り、素直に謝れないときがあるでしょう。
「謝ったら負け」
「謝るのは恥ずかしい」
「謝ったら自分の品位が下がる」
「謝ると自分の自尊心に傷がつく」
「自分が悪くても、とにかく謝りたくない」
自分のプライドを守ろうとする気持ちが強いと「ごめんなさい」の一言がなかなか言えません。
つい強硬な態度を取ってしまい、謝れない。
しかしそれは、純粋なプライドではなく、変なプライドです。
本当のプライドとは「誇り」を表現するもの。
「謝ったら負け」「謝るのは恥ずかしい」などの卑屈な考え方は「誇り」ではなく「保身」です。
謝るのは子どもでもできること。
もし謝れないなら「子ども以下」ということになります。
自己保身ばかり考えて、大事な一言を言えないのは、恥ずかしいこと。
自己保身を考えて謝れないのは、本物のプライドではなく、偽のプライドなのです。
喧嘩と仲直りは、1セットです。
きちんと仲直りをするためにも、素直に謝らなければ、できる仲直りもできなくなります。
自分のプライドを誤解しないことです。
きちんとした大人なら、さっさと変なプライドは捨てて、素直に謝りましょう。
自分の立場や価値が下がってでも、悪いことは素直に非を認める。
抵抗感を振り切って勇気を出してください。
恥をかいてでもいいから素直に自分の非を認めて謝れる人こそ、本当の大人です。