家事を決めるときは、何を基準にしますか。
2人で話し合って決めるのが基本ですが、大変なときもあります。
初めての同棲なら、役割分担の基準や要領がわからず、話し合いが難航する場合も少なくありません。
おみくじやじゃんけんで適当に決めるのもいいですが、そぐわない場面もあるでしょう。
運や偶然で決めると、不自然に偏ることもあります。
苦手なことでも多少克服してもらう必要はありますが、得手不得手が関係していることは限界もあるでしょう。
そこで、家事の役割分担を決めるときは、次の5つのポイントを参考にしてみてください。
人には誰でも、得意・不得意が存在します。
家事の役割分担するとき、得意不得意を基準にした決め方がいいでしょう。
たとえば、料理の得意な人が炊事を担当したり、きれい好きの人が掃除を担当したりなどです。
自分の性格や特徴に合っていることなら、取り組むのも楽になります。
「生活費は男が出すものだ」「家事は女がするものだ」など、古い考えで決め付けるのはよくありません。
同棲に関するお金も仕事も、2人に関係した事情です。
古い考えにとらわれず、多少の偏りはあってもいいので、できるだけ2人で協力することが大切です。
忙しさは時期によって変動します。
たとえば、自分が繁忙期で忙しくなるときなら、パートナーに家事を手伝ってもらいます。
逆にパートナーが繁忙期で家事をする余裕がないときは、できるだけ手伝うようにします。
仕事に忙殺される日々では、家事に手が回らなくて当然です。
役割分担は絶対ではなく、あくまで基本とし、忙しさに応じて助けたり助けてもらったりするのがいいでしょう。
家事の仕事量をまったく同じにするのは難しいですが、大切なのは助け合いです。
状況に応じて臨機応変に微調整を行うことで、愛の感じられる助け合いが実現できます。
家事の役割分担を個別に設定するのもいいですが、2人の行動がばらばらになってしまいます。
そこで、2人で家事をする機会をいくつか作りましょう。
たとえば、2人で料理を作る時間です。
一緒に協力しながら食事をすると、結束や一体感を高める機会になるでしょう。
2人が協力して作った料理も、いつも以上においしく感じられるはずです。
2人で買い物に行くのもよい機会です。
「これがほしい」「おいしそうだね」など、2人で仲良く話しながら食材を選ぶのは、デートのような楽しい時間になるでしょう。
一緒に選んだ食材で作った料理なら、いっそうおいしく感じられるはずです。
同棲で役割分担を決める際、2つのパターンがあります。
もちろん2人が話し合って決めればいいのですが、基本的な考え方があります。
事情がなければ、役割分担は、曜日ごとに担当を変えるより、仕事ごとに担当を決めるのが無難です。
つまり、曜日単位より仕事単位です。
曜日ごとに担当を変えるのもいいですが、毎日「今日は何曜日だろうか」という確認の手間が増えます。
家事の種類が頻繁に変わったり、仕事をする日・しない日が入れ替わったりするため、習慣化しにくいデメリットがあります。
燃えるごみの日に、ごみを出し忘れやすいのと同じです。
悪気はなくても、ど忘れや勘違いが発生しやすいため、ミスや不注意を招きやすくなります。
几帳面でしっかりした人なら大丈夫ですが、そうでないなら注意が必要です。
そのため役割分担は、曜日ごとに担当を変えるより、仕事ごとに担当を決めるほうがいいでしょう。
まず2人で話し合って、それぞれの家事の担当を決めます。
いったん家事の担当が決まれば、責任感と自主性を高めるため、できるだけ相手の仕事に手出ししないよう心がけます。
自分が担当する家事の範囲が明確になることで、責任感が出てきます。
一定の家事に集中することで、慣れも上達も速くなるメリットもあります。
もちろん決めた担当をずっと固定するわけではなく、一定期間が経てば、お互いの仕事を入れ替えるといいでしょう。
炊事や買い物などの一部の家事は、例外として2人で協力することにすれば、2人の負担がバランスよく整います。