同棲を始めるなら、まずパートナーに対する考え方が大切です。
普通の感覚では、パートナーを「彼氏彼女」として考えるのが一般的ではないでしょうか。
そのほか「最愛の人」「最高の人」「この世で一番大切な人」といった考え方もあるでしょう。
もちろん正しい認識ですが、ここが落とし穴です。
同棲で「彼氏彼女」という認識が強いと、恋愛感情のため、正しい判断を狂わせることがあります。
たとえば、2人で同棲のルールを決める場面があるとします。
パートナーを「彼氏彼女」という前提で考えると、話がこじれやすくなるでしょう。
「彼氏なら、これくらいできるよね」
「彼女なら、これをしてくれて当然だよね」
「交際しているのだから、喜んで我慢してくれるよね」
「彼氏彼女」という認識が強いと、恋愛感情が影響して、解釈に不自然な偏りが生じます。
善悪・合理性・道徳観念がゆがみ、正しい判断がしにくくなる。
話がややこしくなり、公平にルールを決めにくくなるのです。
恋愛感情は大切ですが、時と場合によっては恋愛感情が邪魔になることに注意してください。
同棲は、共同生活です。
恋愛感情は大切ですが、振り回されてはいけません。
いくら最愛の彼氏彼女であっても、その前に1人の人間です。
同棲を始めるなら、いったん恋愛感情を抜きにして考えるほうがうまくいきます。
「彼氏彼女」である前に「一緒に暮らす仲間」として見ることを心がけてください。
「恋人同士の生活」と考える前に「人間同士の共同生活」と考える。
「一緒に暮らす仲間なのだから、協力や気遣いが大切だよね」と思えるのではないでしょうか。
協力や気遣いの意識が自然に芽生えるでしょう。
最低限の礼儀作法が必要であることが直感的に理解できるでしょう。
余計な恋愛感情に惑わされにくくなるため、ルールを決めやすくなります。
同棲に対する認識が正常になり、ルールや役割分担を公平に決めやすくなるのです。