「連絡が取れる電話番号なら何でもいい」と考えるかもしれません。
たしかにきちんとつながる電話番号さえあれば、最低限の用件は済ませられるでしょう。
しかし、電話番号は、問い合わせるだけでなく、詐欺や悪質業者を見分けるうえでも役立ちます。
詐欺や悪質業者は、電話番号に不自然な点がよく見られます。
固定電話の番号がない団体は、注意が必要です。
たとえば電話番号が、携帯電話やフリーダイヤルになっている場合です。
普通はオフィスに固定電話を取り付けると、その所在地の電話番号が市外局番から割り当てられます。
電話番号は、所在地が不確かであるため、架空のオフィスである可能性があります。
また、フリーダイヤルも安心できません。
フリーダイヤルは電話を受けた側が通話料金を支払うため、きちんとした印象がありますが、不安な面もあります。
フリーダイヤルも携帯電話と同様、市外局番がないため、どこで営業しているかわかりません。
架空だからあえてフリーダイヤルを使っている業者もあるため、過信は控えたほうがいいでしょう。
ただし、電話番号が携帯電話やフリーダイヤルであっても、固定電話の番号も一緒に記載されているならOKです。
電話番号が固定電話なら問題ないかというと、そうでもありません。
余裕があれば、固定電話の市外局番が、その団体の所在地と一致しているか確認してみるといいでしょう。
もし一致していない場合、何らかの事情があるため、注意が必要です。
ただし、一概にすべて悪いとは言い切れません。
経費節約のため、携帯電話・IP電話・電話転送サービスを使っている場合もあります。
詐欺や悪質業者を見分けるうえで役立ちますが、あくまで参考として考えるといいでしょう。