賢い消費者になるには、購入するときの心構えが大切です。
業者は、消費者の気が変わらないうちに購入を済ませたいと考えています。
巧みな話術によるセールストークで、あなたの購入を促そうとします。
「本日限りです」「今なら特別に割引します」などの限定であおってくる。
「かっこいいですね、きれいですね」「よくお似合いですよ」と褒めてくる。
消費者の購買意欲を強く刺激する言葉のシャワー。
消費者の心をつかんで欲求が高まり、つい購買へと至りそうになりますが、焦りは禁物です。
自分が興奮している自覚があるなら、その場で購入を決めるのは危険です。
後から冷静になったとき「なぜ買ってしまったのだろう」「衝動買いで失敗した」と後悔することになるでしょう。
しかし、ここで難しい問題があります。
悪徳業者は、巧みな話術であおってきます。
ところがまっとうな業者も、巧みな話術であおってきます。
肝心の部分が共通であるため、セールストークの内容だけで業者の本性を見分けるのはなかなか難しい。
では、どうするか。
そこでおすすめのルールがあります。
「興奮しているときは購入しない」というルールはいかがでしょうか。
割引があったとしても、興奮しているときは購入しない。
いつか買うのが確実でも、興奮しているなら購入しない。
迷ったときには、考える時間を作りましょう。
時間を置くと、興奮が収まります。
不明点や疑問点があるなら、納得できるまで調べてから購入します。
自分だけで判断が難しいなら、信頼できる人と相談して決めるのもいいでしょう。
興奮しているときは購入しないルールを徹底すれば、悪徳業者かどうかにかかわらず、正しい買い物をしやすくなります。
悪徳業者でなくても、衝動買いを減らす効果もあるため、無駄にはなりません。
たとえ好条件を逃したように思えても、確実に誤った買い物を防げるなら、トータルで得になります。