グループディスカッションでは、話し合う時間が与えられます。
みんなで意見を出し合うと、意外に話がスムーズにまとまり、早く結論が出る場合があります。
たとえば、45分の時間を与えられても、30分で結論が出てしまう状況です。
15分も、時間が余ってしまいます。
早く結論を出したほうが、進行がスムーズに進み、印象がよいと感じる人もいるかもしれません。
早く結論を出せば、高く評価されるのでしょうか。
いいえ、グループディスカッションは、早く結論を出せばいいわけではありません。
結論が早く出ると、ぼうっとした待ち時間が発生します。
早く結論が出ても、暇そうにしている姿は、十分に話し合った印象にはならないでしょう。
最小の努力で、最低限の結論を出したかのように映ります。
グループ全体が、低い評価をされる可能性があります。
グループディスカッションでは、与えられた時間を使い切る姿勢が大切です。
早く結論が出たとしても、それが最善とは限りません。
もっと話し合えば、もっとよい結論が出るかもしれません。
時間は、チャンスです。
せっかくみんなで話し合っているのですから、与えられた時間はチャンスと考え、使い切る努力が必要です。
たとえ結論が早く出ても「もっとよい結論はないのか」と、議論を継続しましょう。
最後の1分まで時間を有効に使うほうが、高く評価されます。
「ベストを尽くした」という姿勢を見せることが、大切なのです。