グループディスカッションでは、ある誤解があります。
「正論を言う人が評価される」という誤解です。
たしかに正論は、周囲からの納得が得られやすく、堂々と意見を発言しやすくなるでしょう。
最初から筋が通っているため、発言する本人まで輝いて見えるに違いありません。
しかし、グループディスカッションでは、正論を言う人が評価されるわけではありません。
正論は、ありきたりな回答のため、議論が深まりにくいでしょう。
むしろ、正論にとらわれない考え方のほうが重要です。
グループディスカッションでは、発想力も評価対象です。
誰が、どんな考えを発想しているのか、採用担当者は見ています。
もちろん自分の意見が正論なら、正直に言えばいいのですが、正論にこだわる必要はありません。
もし、奇抜な意見があるなら、発言する意味はあります。
正論にとらわれず、自分の正直な意見なら、どんどん言ってみましょう。
奇抜な意見もよし。
逆転の発想もよし。
一風変わったアイデアから、さらに新しいアイデアが生まれるかもしれません。
奇抜な意見がそのまま役立たなくても、議論を深める材料になるはずです。
そうした柔軟な発想は、採用担当者もきちんと見ていますし、評価を上げてくれるでしょう。
さまざまな意見が出てこそ、多角的な見方が生まれ、グループディスカッションが活性化されるのです。