交代で演技をする個人競技があります。
ゴルフ、体操、フィギュアスケート、ボウリングなどです。
各個人が、交代でプレーをします。
相手選手の出番の間は、プレーが終わるまで、待つことになります。
このとき、よくある光景があります。
相手選手のプレーを見ながら、心の中で「ミスをしろ」と念じることです。
ネガティブなテレパシーの1つでも送ってやれば、ミスしやすくなるのではないかと思うのです。
漫画やアニメでよく見られるシーンですが、現実でも、本当にする人がいます。
残念ながら、これは意味がありません。
現在のところ、テレパシーの存在は確認されていません。
どんなに念じたところで、相手のミスには影響しません。
それどころか、かえって自分の立場が悪くなります。
心の声は、相手に伝わりませんが、自分にはよく聞こえるからです。
相手選手に向けて念じた「ミスをしろ」という言葉は、自分に向けて「ミスをしろ」と言っていることになります。
自分に跳ね返ってくるのです。
その結果、相手選手ではなく、自分が弱気になったり力が緩んだりしてしまうのです。
相手選手のプレー中は、不幸なことは考えないことです。
試合中は、一貫してポジティブのみに集中です。
自分の出番が回ってくるまで、じっと見ていたり、自分に集中したりするのが一番なのです。