「本番」という響きがよくありません。
いかにも「緊張してください」と言わんばかりの響きです。
誰かから「本番です」と言われたとき「絶対にミスはできませんよ」と言われているようにも聞こえます。
一生懸命に練習をしている本人だからこそ、本番の重要性がよくわかります。
「本番だ」と思うほど、焦りや緊張が大きくなり、体が硬直するのです。
間違ってはいない言葉ですが、もう少し別の言い方はないだろうかと思いませんか。
実はあるのです。
本番に対する見方を、次のように考え直してみましょう。
「夢に向かう目標の1つ」と考えるのです。
本番は、ゴールではありません。
ゴールではなく、まだ途中です。
本番が終わった後にも、まだ続きがあります。
階段の途中にある、踊り場です。
踊り場の先にも、まだまだ階段が続いているイメージを思い浮かべます。
階段の先が見えなくなるくらい、長い階段を想像するのです。
夢に向かう目標の1つだと思えば「こんなところで負けている場合ではない」と思えるようになります。
その考えです。
人は、視野が広くなると、心も大きくなります。
「勝って当然だ」と思えるようになります。
いい具合に、気持ちが引き締まるのです。