試合に出るからには、やはり勝ちたいと思います。
勝利があってこそ、評価されます。
勝利があってこそ、親、先生、友人からの期待に応えることができます。
しかし、勝つことばかりを考えるのは、よくありません。
ここが一番大切なポイントです。
多くの人がここで勘違いをして、つまずいています。
勝つことばかりを考えるほど、実はかえって負けやすくなります。
なぜでしょうか。
勝つことばかりを考えるのは、結果優先の状態です。
勝つのは、あくまで結果です。
結果を先に考えると、結果に振り回されます。
勝てば満足ですが、負ければ不満足です。
そこには、楽しい気持ちも喜びも楽しみもありません。
結果に対する恐怖や不安ばかりが目立ち、情緒不安定になります。
大きくなった不安が、試合での実力発揮を妨げるのです。
勝とうと思うのではありません。
全力を出し切ろうと思うのです。
今まで練習したことを、試合ですべて出し切ろうと心がけます。
全力を出し切れば、肉体的にも精神的にも、自然とベストなコンディションに整います。
結果として、勝利に向かいます。
なにより、気持ちの面が改善されます。
全力を出し切ろうと思えば、満足しかありません。
たとえ、勝てなかったとしても、全力を出し切ったなら、悔いはありません。
全力を出し切ることができれば、試合の結果にかかわらず、心が満たされます。
「すべてを出し切った」という達成感や満足感であふれ、気持ちいいのです。