ストレスと口臭。
一見、関係ないように思えますが、つながりがあります。
ストレスの多い生活を送っていると、口の中がにおいやすくなります。
だ液そのものには、口臭を抑える消臭作用があります。
ストレスがかかると、だ液の分泌量が減り、口の中がにおいやすくなるのです。
映画館で激しいアクションシーンを見ていると、喉が渇いた経験はありませんか。
人間は、強い精神的抑圧を感じると、緊張によって体が硬直し、口の中が乾燥しやすくなります。
激しいアクション映画を上映する映画館ほど、飲み物がよく売れます。
ストレスによる悪影響は、これだけではありません。
ストレスによってだ液の分泌が少なくなると、虫歯にもなりやすくなります。
だ液は、弱アルカリ性です。
食事をすると、一時的に口の中が酸性に傾きますが、大量のだ液も分泌されるため、うまい具合に中和されます。
しかし、ストレスによってだ液が少なくなると、口の中のペーハーが酸性に傾いたままになります。
歯が溶けやすい状態のため、虫歯が発生しやすくなります。
虫歯が増えれば、口臭はさらにひどくなる、という悪循環です。
ストレスは、口臭を悪化させる悪循環の始まりなのです。
現代社会は、ストレス社会とも呼ばれます。
適度なストレスは、人間にいい刺激を与えますが、過度になると、かえってダメージになります。
仕事の進め方を工夫して、できるだけストレスが小さくなるようにしてみましょう。
ストレスとの付き合い方を考えることで、口臭を抑えられるのです。