口は、噛む動作を繰り返すと、だ液が分泌されるようになります。
だ液の1日の分泌量は、1~1.5リットルといわれています。
だ液に味はありません。
においも、色もありません。
水のようですが、大切な役割があります。
小学生のころ、理科の勉強で「だ液の働き」について、勉強したのを覚えていますか。
だ液の働きを思い出してみましょう。
だ液の主な作用とは、食べたものの消化を助けたり、口の中を潤して飲み込みやすくしたりすることです。
だ液に含まれる「アミラーゼ」という酵素には、でんぷんの分解を促す働きがあるのです。
噛めば噛むほど消化が促されるため、健康的です。
これが、一般的なだ液の役割です。
しかし、これだけではないのです。
実は、小学生の理科の教科書にも載っていない、意外なだ液の役割があります。
口臭を抑える作用です。
だ液の中には、口臭を抑える消臭物質が含まれています。
噛めば噛むほど、口の中のにおいが抑えられるのです。
普段から、口のにおいを抑えるなら、食事をするときによく噛むことが大切です。
単に消化が促されるだけでなく、口臭を抑えることができるのです。