かりかりとした食感が特徴の天ぷら。
普通に食べればいいと思われる天ぷらですが、気をつけておきたい点がいくつかあります。
天ぷらに、大根下ろしやレモンなどを直接かけるのはよくありません。
衣が萎びてしまい、天ぷら独特のかりかりとした食感が損なわれてしまうからです。
大根下ろしやレモンは、天ぷらにかけるのではなく、天つゆにかけるようにしましょう。
天ぷらが載った器は持ち上げません。
箸で天ぷらを天つゆに浸した後、懐紙で受けながら口元に運びます。
問題は食べるときです。
大きな天ぷらは、箸で2つに切り分けようと思います。
基本的には、切るときは天ぷらの入った器の上で切ります。
ただし、器の上で切るのが難しい天ぷらもあります。
たとえば、レンコンの天ぷらは固いので、箸では切り分けにくいですね。
もし、箸の使い方に自信がないなら、口で噛み切ってもかまいません。
口で噛み切るときは、懐紙で口元を隠しながら噛み切るようにしましょう。
基本的に天ぷらは、器の上で切り分けます。
すると、器の上が散らかりやすくなります。
ここでのポイントは「手前から手をつけること」です。
天ぷらを切り分けるとき、ほかの天ぷらの盛り付けを崩さないように注意しましょう。
手前のほうから取っていくと、盛り付けを崩しにくくなります。
油は、水には溶けませんが、アルコールには溶けます。
天ぷらは、アルコールが含まれる酒と一緒に飲むと、消化がスムーズになります。
もちろん無理をしてまでアルコールを飲む必要はありませんが、酒をいただくタイミングの1つとして覚えておくといいでしょう。