盆の上には、器や箸が無造作に置かれているように見えますが、実はルールがあります。
食べている最中、器の位置が変わってしまうことがないよう注意しましょう。
盆の上を5つに分けて、見ていきましょう。
まず盆の最も手前には、箸を置きます。
箸の置き方にもルールがあります。
右手で持ちやすいよう、右側に持ち手がくるよう横向きに置くのがマナーです。
古くから日本では、主となるものは左に置くのが基本になっています。
日本人は右利きが多く、箸も右手に持つ場合が多いので、左手でご飯を持ちやすいよう左側にご飯が配置されています。
ご飯は最も手をつける頻度が高いため、手前に置きます。
吸い物も、手をつける頻度が高いため、手前の右側に置きます。
左側には、手で持って食べ物を置きます。
奥にある食事は、基本的に手で持ちません。
手で持とうとすると、器越しで手を差し出した際、袖が汚れやすくなるためです。
手に持たなくても食べられるものを、盆の右奥に置きます。
和食では、これが一般的なルールです。
このルールは「右利きの人が最も食べやすいように考えられている配置」です。
特別な事情がないかぎり、この配置を維持しながら食事を進めます。
ただし、左利きの人が食べにくい場合は、器の位置を変えても問題ありません。