執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

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彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。

彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

料理で時間がかかるのは、煮たり焼いたりする調理だけではありません。

時間がかかるのが、盛り付けの手間です。

誰かに食べてもらうために料理を作ったことがある人なら、わかると思います。

食事とは、味だけでなく、見た目からの影響も大きいものです。

盛り付けが美しければ、食欲をそそりますね。

また、見た目を少しでもきれいになると、目で見て楽しめるようになります。

喜んでもらいたい気持ちが強いほど、盛り付けにも気合が入り、時間もかかってしまうのです。

盛り付けという演出のために、料理人は修行を積み重ねています。

日本料理ともなれば、すべてにおいて本格的です。

私たちは普通、食事が出てくるまでの間は「調理をしている時間」だと思います。

しかし、実際のところ「食事を盛り付けている時間」にも、時間がかかっています。

刺し身を切るのは一瞬ですが、盛り付けに時間がかかります。

食事の量・色・向きなど、全体的なバランスを考えていると、盛り付けている時間のほうが長くなります。

料理によっては、作っている時間より、盛り付けている時間のほうが長い。

そういうことがよくあるのです。

そこでマナーがあります。

出された料理は食べ始めてもいいのですが、いきなり食べ始めず、まず外観を楽しみましょう。

食事の量は少なくても、繊細な彩りや美しい盛り付けがされています。

季節に合わせた海の幸や山の幸が、バランスよく盛り付けられていることでしょう。

しばらくその様子を目で楽しみましょう。

彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労があるということです。

「おいしそうですね」

「きれいな盛り付けですね」

「色鮮やかですね」

それが料理人の苦労に報いることでもあります。

舌で味わう前に、目で味わうのです。

会席料理を上品に食べる食事マナー(24)
  • いきなり食べ始めず、まず外観を目で味わう。
箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

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