執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

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箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。

箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

骨のある魚は厄介です。

西洋料理で魚が登場した場合、ナイフとフォークを使います。

突き刺しやすいフォークと、鋭い刃を持ったナイフなら、比較的魚をうまく切り分けられます。

しかし、和食の場合はどうでしょうか。

頼りになるのは、箸のみです。

ナイフのような鋭い刃はありませんから、苦労する人も多いことでしょう。

では、ここで、箸で上手に魚を食べる方法をご紹介します。

  1. 背びれや尾ひれを先に取る

魚を食べるからとはいえ、いきなり身をつまみません。

最初は、食べるのに邪魔になるであろう背びれや尾ひれを取ります。

魚の頭を固定するとき、手が汚れないように懐紙を使うと上品です。

もし口の中に魚の骨が入ってしまったときは、懐紙で口元を隠しながら、箸を使って取り出します。

  1. 上身を食べる

背びれや尾ひれを取り終えた後は、魚の上身を食べ始めます。

このとき、いきなり中央から食べ始めるのはよくありません。

まず魚の頭の側から尾に向かって、順に食べていきます。

頭に近い肉のほうが肉厚であり、食べやすいためです。

  1. 骨を取り外す

上身を食べ終えたら、次は下身です。

魚をひっくり返したくなりますがNGです。

「ひっくり返す」というのは縁起が悪いため、忌み嫌われています。

また、汁も飛び散りやすくなります。

ひっくり返すのではなく、骨を取り外します。

骨の間に、箸を入れて魚の頭を浮かすと、うまく骨が外れます。

この際、魚の頭を固定するために、懐紙を使うと、手の汚れを防げます。

骨を身から外した後は、皿の奥に寄せておきましょう。

これで、きれいに魚の下身だけが残ります。

  1. 食べ終えたら骨を中央に戻す

下身も食べ終えれば、骨や背びれや尾ひれなどを、皿の中央に戻しておきましょう。

会席料理を上品に食べる食事マナー(25)
  • 箸で上手に魚を食べられるようになる。
うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

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