割り箸を割るときにも、マナーがあります。
普通に割ろうとすると、左右に手がありますから、横に向けて割ろうとする人もいるのではないでしょうか。
たしかに左右に割るほうが引っ張りやすく、力が入りやすいです。
しかし、これはよくありません。
力が入りやすいため、勢いで横にいる人にぶつけてしまったり、器にぶつけて料理をこぼしたりすることがあるからです。
正式なマナーは、上下に割ります。
少し力を入れにくいですが、胸元に寄せると、力が入りやすくなります。
こうすれば、引っ張った勢いが強くても、横にいる人や器にぶつけることがなくなります。
割り終わった割り箸は、すぐ使い始めるのではなく、一度箸置きに置きましょう。
割った直後から使い始めると、急いで食事をしようとするしぐさに映り、品がないためです。
マナーは、常に1歩先を考えた配慮です。
トラブルや誤解を招かないように、マナーがあるのです。