テーブルマナーは、覚えることがたくさんあります。
マナーの習得には、多くの時間がかかると思われます。
しかし、それは誤解です。
実は身につけやすいのです。
なかなか身につかないと感じるのは、マナーに触れる機会が少ないからです。
せっかく覚えたつもりでも、しばらく間をあけると忘れます。
テーブルマナーは、早く身につけられます。
マナーに触れる機会は、意図的に作り出せるからです。
慶事や弔事にもマナーがありますが、慶事や弔事は意図して作ることができません。
結婚については、相手の都合しだいです。
弔事も突然です。
そもそも機会がないほうがいいものです。
「葬式のマナーには慣れています」というのも不謹慎な話ですね。
めったにないため、触れる機会を作りにくい。
作れないからこそ、身につきにくい。
マナーの習得が難しいと感じる本当の原因は「触れる機会の少なさ」です。
しかし、テーブルマナーは違います。
テーブルマナーに触れる機会は、自分で作れます。
食に関するマナーですから、実践する機会は毎日あります。
昼食でステーキが出れば、ナイフとフォークを使う機会が生まれます。
おやつの時間に、バナナの切り方やケーキの食べ方などの練習ができます。
本屋に駆け込んでマナーの本を買い、今日の夕食にフォーマルなレストランへ行こうと思えば、行けるはずです。
その気になれば、これほど身につけやすいマナーはないと言ってもいいくらいです。
身につけようとする気があるかないかという、本人の気持ちしだいです。
テーブルマナー上級者への道のりは、短いと思っていいでしょう。
たしかに覚えることは多いテーブルマナーですが、すぐ身につけられるのです。