執筆者:水口貴博

和食の30の食事マナー

16

吸い物の蓋を開けたときの水滴。あなたはどうしていますか。

吸い物の蓋を開けたときの水滴。あなたはどうしていますか。 | 和食の30の食事マナー

蓋を開けた後、よくやってしまうのは、水滴を取る動作です。

蓋を振って水滴を取る動作をした経験は、一度はあるのではないでしょうか。

しかし、無理に蓋を振って水滴を取るしぐさは、少し慌ただしく見えます。

落ち着いた和食の場ではふさわしくありません。

誤って、水滴がほかの料理に飛び散ってしまうこともあるでしょう。

蓋についた水滴は、無理に取り除こうとせず、そのままにしておきましょう。

開けた蓋は、盆の右側の外に置くのがルールです。

盆の中に蓋があると、食事の邪魔になりため、盆の外に蓋を置きます。

吸い物は、盆の右側に配置されているはずです。

蓋を裏返して、盆の右の外側に置いておけば、食事の邪魔になりません。

もし、何かのタイミングで水滴が落ちてしまったときは、持参している懐紙を使って拭き取りましょう。

拭き取り方も、左右に滑らせてごしごし拭き取るのではありません。

上から優しく押さえるように拭き取ると、見た目も上品になります。

和食の食事マナー(16)
  • 蓋の水滴を取る動作は、見苦しいため控える。
ご飯を口に含めたまま香の物を食べるのはいいが、吸い物をいただくのはよくない。

和食の30の食事マナー

  1. 日本人の手先の器用さは、箸の文化が作った。
  2. 和食マナーの最大のポイントは、箸の使い方。
  3. 箸先は、その人の育ちや教養が垣間見える部分。
  4. 箸使いの美しさは、箸を取るときから始まっている。
  5. 前かがみになり、自分から食器に口を近づけて食べるのはマナー違反。
  6. 和食では、原則としてハンカチは使わず、懐紙を使う。
  7. 懐紙を使う、主な3つの場面。
  8. せっかく汚れを隠すために懐紙を使っても、その場に残していくのは意味がない。
  9. 懐紙は、普段はメモ用紙として持参すれば、邪魔にはならない。
  10. 割り箸は、左右に割るのではなく、上下に割るのが正しいマナー。
  11. 「食べ方は個人の自由」自由と思えるこの言葉には、思わぬ危険が含まれている。
  12. 季節によって会席料理のメニューが変わる大切な意味とは。
  13. 蓋付きの吸い物は、できるだけ早めに手をつける。
  14. 吸い物の蓋が開けにくいときの上手な対処法。
  15. 吸い物の貝が問題だ。
    さて、どう食べる?
  16. 吸い物の蓋を開けたときの水滴。
    あなたはどうしていますか。
  17. ご飯を口に含めたまま香の物を食べるのはいいが、吸い物をいただくのはよくない。
  18. 器を移動させるときの2つの注意点。
  19. 取った蓋は、盆の外に置くのがポイント。
  20. 箸を持ったまま、片手で器を持ち上げない。
  21. 手に持ってよい器。
    手に持ってはいけない器。
  22. 魚の骨の間から、身をつままない。
  23. 刺し身を食べるとき、醤油にわさびを混ぜるのは、控えたい食べ方。
  24. ご飯をおかわりするときのマナー。
  25. 食事中、箸を休めるときのルール。
  26. 使い終わった箸のマナー。
  27. つまようじは、使い方に注意が必要。
  28. 食べ終わった器を重ねない。
  29. おしぼりは、手を拭くためのもの。
    それ以外の用途で使わない。
  30. 食べ残しは、料理人への改善のメッセージになる。

同じカテゴリーの作品

1:34

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION