執筆者:水口貴博

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

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なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。

なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。 | 洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

イタリア料理のフルコースは、フランス料理のフルコースに比べて、品目が若干少ないのが特徴です。

いえ、厳密には、あえてイタリア料理よりフランス料理のほうが品目を多くしたと言ってもいいのかもしれません。

イタリア料理のフルコースでは肉か魚のどちらかを選びますが、フランス料理のフルコースでは魚と肉の両方が登場します。

「そういうものだ」と思えば、それまでです。

しかし、実はそういうふうになった事情や歴史があります。

フランスとイタリアのフルコースの違いではありますが、面白い歴史事情がうかがえます。

そこには「フランスのイタリアに対する対抗意識があった」といわれています。

テーブルマナー発祥の国は、フランスです。

フランスのシェフが『食事作法の50則』を書いて、そこから世界に広まったとされています。

しかし、フルコース料理の型ができたのは、イタリアが最初といわれています。

フランスが先にテーブルマナーを作ったのに、フルコースの型をイタリアが先に作ってしまった。

「イタリアには負けられない。イタリアよりいいものを作りたい」という、フランスのプライドがあったのでしょう。

そのため、イタリアのフルコースより、品目が多くなったとされています。

歴史を作ったのが人間なら、料理を作ったのも人間であり、マナーを作ったのも人間です。

今まで、ただ何気なくフルコース料理を食べていたのではないでしょうか。

料理の裏に秘められた歴史事情などを考えながら食事をすれば、また別の味わいが出て、面白くなります。

洋食フルコースで心がけたいテーブルマナー(5)
  • イタリアとフランスのフルコース料理の違いに秘められた裏事情に、気づく。
どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
その理由とは。

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

  1. フルコース料理は、必要とされるテーブルマナーもフルコース。
  2. フルコースをオーダーする前に、気をつけておきたいこと。
  3. フランス料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  4. イタリア料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  5. なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。
  6. どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
    その理由とは。
  7. フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。
  8. コース料理は、同席者とランクを合わせてオーダーすること。
  9. スープで、音を立てないように飲む上手な方法。
  10. スープを飲むときのスプーンの正しい使い方。
  11. パンを食べながらスープを飲まない。
    パンを食べてからスープを飲まない。
  12. 左利きの人のナイフとフォークの適切な持ち方。
  13. エビの上手な食べ方。
  14. 魚料理の上手な食べ方。
  15. 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べ始めよう。
  16. 同席者の話が長く、なかなか料理が食べ始められないときの対処法。
  17. 遅刻やキャンセルは、わかった時点で早めに連絡する。
  18. テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。
  19. カトラリーを使うときに注意したい、3つのNG。
  20. ブロシェット(串焼き料理)の上手な食べ方。
  21. 骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。
  22. エスカルゴの上手な食べ方。
  23. レモンと粉チーズを振りかけるときに心がけること。
  24. 牡蠣を上手に食べる、2つのステップ。
  25. 大きなパンに、直接かぶりつかない。
  26. コース料理でパンを食べるときに陥りやすい罠。
  27. なぜ、パンにパン皿がない場合があるのか。
  28. パンくずは、自分で掃除をしない。
  29. ガス入りの水のメリットとデメリット。
  30. カップ型スープにも、食事休めのサインがある。

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