つらいことがあって耐え切れなくなったとき、そのストレスは涙として、体外へ排出されます。
涙は、ストレスの塊です。
子どもにつらいことがあったときには、思いきり泣かせてあげましょう。
涙を流すと、自然とすっきりした気分になります。
涙を流すとすっきりした気分になるのは、涙を流すことでうまくストレスを吐き出すことができているからです。
子どもに泣くことを許してあげると、うまくストレスを吐き出せるようになります。
ときどき子どもが泣くことを許さない親がいます。
もちろん泣かない我慢も、時には大切です。
しかし、泣くときにはしっかり泣かせてあげることで、子どもは健全に成長します。
私が留学中に出会った女の子で、強い女の子がいました。
1人で行動して、1人で考え、1人で何とかする、強い女の子です。
たまたまその子と同じクラスでした。
私はその子に、授業でたびたび助けてもらっていました。
同世代ということもあり、仲がよくなって、親しくなるにつれて、あることに気づくようになりました。
彼女は普段、強いのですが、実は泣くことを我慢していただけです。
仲良くなって彼女の日常の話を聞くと、本当は結構泣き虫であることに気づきます。
あるとき、電話中に泣かれたこともあります。
部屋で一緒に話をしているときに、泣かれてしまったこともありました。
しかし、彼女は普段はとても強いのです。
彼女は泣くことで、日頃のストレスを発散し、また元気になるというサイクルを繰り返していました。
そのサイクルを繰り返すことで、余計に彼女は強くなっていったのです。
自分に大きな負荷をかけ、ストレスは涙で吐き出すというサイクルを確立できていました。
どんどん困難に立ち向かい、強くなり、涙も流すサイクルなのです。
私は「涙を流すのは悲しいときだけではないのだな」と思いました。
彼女は、涙という形でストレスがうまく吐き出せたら、またいつものように元気になります。
以前より免疫力を持った状態で、さらに強くなるのです。
強くなるときには、まず失敗にぶつかっていきましょう。
失敗して、倒れてしまっても悪いことではありません。
しっかり起き上がることができればいいのです。
起き上がるときには、倒れる前より強くなるのです。