執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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「子どもを理解する親」が、愛される。

「子どもを理解する親」が、愛される。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

私が自分の人生の中で、特に親に理解されたことは「学校の中退」です。

私は高校を卒業した後、19歳から23歳まで、アメリカに3年半留学していました。

にもかかわらず、私の勝手なわがままで、中退してしまいました。

それも卒業間近で、中退してしまいました。

3年半もの間、親の援助に頼った末、学校を辞めることは、私にとって最高の恥です。

私が中退を決心したとき、両親は叱りませんでした。

それより私のことを「理解」してくれようとしました。

「どうしたんだ? 何があったんだ?」と話を聞いてくれました。

こういうふうに聞いてくれるだけでも、私としては本当に助かります。

私は今まで、親の「子どもを理解する」に助けられて、ここまでやってこられたようなものです。

親との家族会議があり、いろいろ理由を説明し、話し合った「思い出」があります。

おそらく、普通の親なら中退と言った瞬間、話も聞かずにかなり怒っているところでしょう。

私の友人の中には、縁を切られてしまった人さえいます。

私は自分の親の「子を理解する」というところを、尊敬しています。

子どもは理解されると、親を大変慕います。

愛される親は「子どもを理解する親」のことです。

子どもがいけないことをすると、子どもの話を聞かずにすぐ怒鳴りつける親がいます。

しかし、本当に子どもにとって嬉しい親は「理解してくれる親」です。

子どもは自分のことを理解してほしい欲求があります。

親に子どもを理解しようとする気持ちがあれば、子どもも親を理解しようとします。

往々にして、子どもに押し付けてばかりの親がいます。

人生経験の長い親の考え方のほうが正しいのでしょうが、だからとはいえ押し付けるのは賢い育て方ではありません。

教育では、親と子のお互いが「理解し合うこと」が必要なのです。

「理解」を大切にするだけで、親と子の関係がうまくいくのです。

自立できる子どもに育てる教育法(10)
  • 子どものことを「理解」する。
育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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