子どもには、家庭環境は大切なところです。
自分にとって、最も安心できる場所であり、最も「基本的な感情」を学べるところでもあります。
家庭からは、人生でかけがえのないことを学びます。
「感情」です。
ここで、面白い質問をさせてください。
あなたは勉強をどこで習いましたか。
勉強は、もちろん学校で習ったことでしょう。
では、次が大切です。
あなたは「感情」をどこで習いましたか。
こうした質問は、なかなかされません。
耳にしない質問です。
しかし、言われてみれば、たしかに考えてしまう質問です。
勉強は学校で習うことに対し、感情は主に家庭から学んでいるのです。
私たちはある程度大きくなって、立って歩けるようになり、話すことができるようになると、人としての感情を学びます。
実際の世の中で、どんなことで嬉しくなるのか、感謝をするのか、怒るのか、それぞれの場面によっての振る舞い方を学ぶのです。
その手本を学ぶのが、家庭からです。
子どもは、親を見て学びます。
お母さんが優しくしてくれるところから「優しさ」を学びます。
困った人を助けているところを見て「思いやり」を学びます。
お父さんが、仕事を一生懸命にこなしているところを見て「責任感」を学びます。
悪いことをしてしまい、お父さんから叱られることで「威厳」を感じます。
そんな人としての大切な感情は、家庭環境から学ぶのです。
家庭環境では「喜怒哀楽」をどんどん盛り込んでしまいましょう。
あるときは泣き、あるときには怒り、あるときには悲しみ、あるときには楽しくなる。
そんな「喜怒哀楽」のある家庭環境は、理想的な家庭環境なのです。