執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる
30の教育法

29
7

「かわいい子には、
旅をさせよ」

「かわいい子には、旅をさせよ」 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

私たち人間は、生まれてすぐ親に面倒を見てもらいます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、本当に何もできないからです。

食べること、寝ること、着替えなど、赤ちゃんは何もできませんから、すべて親がやります。

食べさせ、寝させ、着替えさせます。

まだはっきり目も見えない、言葉も話せない、立つこともできない赤ちゃんには、面倒を見てもらう必要があります。

誰でも最初は、完全に親に面倒を見てもらう状態です。

しかし、ここで1つ、気をつけたいことがあります。

ある程度、赤ちゃんから子どもへと大きくなると、親は2通りにわかれます。

  1. 子どもを、いつまでも温室の中で育て続け、外部との抵抗を遮断する親
  1. 子どもには、あえて外の世界にまれて、免疫力をつけてもらおうとする親

将来子どもが自立できるようになるためには「外の世界に揉まれて免疫力をつけようとする親」になる必要があります。

自分の子どもがかわいいからとはいえ、いつまでも温室の中で育てていては、強く育ちません。

温室育ちだからこそ、つらい外の世界に出てもらって免疫力をつけていくことが大切なのです。

私にとって初めての外の世界は、留学先のアメリカでした。

私は高校を卒業してから、少し浪人を経験した後、思いきって留学することを決意しました。

決意したとき、もちろん親に相談しました。

突然の留学を志す話に、もちろん家族会議が始まりました。

父は優しく許可してくれました。

当たり前に考えると、子どもを1人で海外にやるというのは、心配なことです。

留学先では、お金も言葉も文化もまったく異なります。

すべて初めての経験ばかりになってしまうため、自分からトラブルの中へ飛び込んでいくようなものです。

それでも、私の親は許可してくれました。

親の話によると「大変な世界ほど強くなれる」と言ってくれました。

許可してくれたのは、私の成長を思ってのことです。

このときの親の決断には、本当に感謝しています。

日本のことわざに「かわいい子には、旅をさせよ」という言葉があります。

かわいい子だからこそ、あえてつらい経験をさせてあげる意味です。

大事な子とはいえ、いつまでも温室の中で生活していては、社会で生きるための免疫力をつけることができません。

かわいい子だからこそ、思いきって旅をさせて、強くなってもらうことが大切なのです。

自立できる子どもに育てる教育法(29)
  • かわいい子だからこそ、外の世界へ出て、強くなってもらう。
泣きたいときには、泣かせてあげよう。
泣くことで、子どもは強くなる。

自立できる子どもに育てる30の教育法
自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
    子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。<br>感情は、家庭で学ぶ。
    勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。<br>ただし、甘やかしてはならない。
    甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。<br>「簡単」と答えると、子どもは自立する。
    「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。<br>自立した親からは、自立さえも真似をする。
    子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
    「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
    親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。<br>自分のことは、自分でさせるだけでいい。
    子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。<br>子どもに任せる親が、慕われる。
    子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
    「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
    育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。<br>「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
    「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
    親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
    働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
    自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
    自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
    子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
    「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。<br>聞かぬは一生の恥。
    聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
    大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
    勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
    「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
    自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
    学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
    子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
    「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
    家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
    「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
    「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。<br>泣くことで、子どもは強くなる。
    泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION