子どもを自立させるときには、花を育てるときと同じです。
家庭環境は、花を育てることと同じなのです。
花を育てるには、土が必要です。
水が必要です。
日光が必要です。
タネが必要です。
これを家庭環境に置き換えてみましょう。
土は「家庭環境」。
水が「愛情」。
日光が「周りからの影響」。
タネが「子ども」です。
子どもを自立させたいと思うなら、まず花を育てるにはどうすればいいのかを考えればいいのです。
花を育てるときに、芽が出たら、無理やり引っ張って大きくさせるのではありません。
土と水と日光さえ与えていれば、自然と自分から成長します。
今の親は、自立させようと、子どもにあれこれ押し付けています。
「塾に行きなさい、ピアノを習いなさい、名門校に通いなさい、勉強しなさい」といった感じで、子どもたちに強要させています。
子どもが自分から進んで行っているなら、いいのです。
問題は「無理やりさせている」ということです。
それはまだ小さな花の芽を手で引っ張って、無理やり伸ばそうとしているかのようです。
花を育てるときに、やっと出てきた芽を大きくさせようと芽を引っ張っては、芽がちぎれます。
花を育てるときには、土と水と日光だけでいいのです。
それだけで、後は植物が自分から大きくなります。
与えるべきことさえ与えられていれば、後は自分の力で、タネは芽を出し、茎を伸ばして、ぐんぐん成長します。
子どもが自立するために親がすべきことは、家庭環境(土)と愛情(水)と、周りの環境(日光)を与えるだけでいいのです。
この3つが、健全に与えられてさえいれば、子どもは自分から自立します。
自分から勉強に興味を持ち、自分から勉強しにいきます。
親がわざわざ強要させることはないのです。
与えることさえ与えられていれば、子どもは自分から自立していくのです。