執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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働く姿を見せると、子どもは自立できる。

働く姿を見せると、子どもは自立できる。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

私は子どものころ、父の仕事現場を見たことがあります。

見せてもらったときは、仕事が終わった後だったので誰もいませんでしたが、実際に父が仕事をしている机を生で見たのです。

父にはいつも自分が仕事をしている部屋と机を見せただけなのでしょうが、私にとってこれは大切な出来事でした。

私の父は、いつも仕事で忙しく、あまり家にいません。

そのため、父の仕事現場は見たことがなかったのです。

父が仕事をしている部屋と机を見たときに、今まで私の中でもやもやしたイメージがはっきりしたのです。

「いつもここで仕事をしているのか。この机に座って仕事をしているのか」と、頭の中で父の働く姿が想像できるのです。

親が子どもに働いている姿を見せるのは、子どもにとってとても大きなことなのです。

子どもは、将来必ず大人になります。

そのとき、どう仕事をすればいいのか、どういう大人になればいいのか、一番の手本になるのは、自分の親の働く姿なのです。

ベストなのは、親と一緒に現場で働いてみると、理想的です。

想像できるだけでなく、体験できます。

大人になるための下準備は、できるだけ早くに知ってもらい経験してみることが大切です。

なかなか親は、自分の仕事を見られることを恥ずかしがるようです。

しかし、将来の子どもの自立を考えれば、役立つ経験です。

親が働く姿を見せることは、勉強や塾、習い事より、よほど子どもの成長に結びつくことなのです。

仕事中に自分の肉親が叱られている姿でもいいのです。

叱られている姿も、子どもには決して学校では教えてくれない貴重なことなのです。

自立できる子どもに育てる教育法(14)
  • 親が働く姿を、子どもに見せる。
自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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