多くの家庭では、中心的存在は夫です。
夫のほうが力は強くて経済力もあるという事情のため、家庭では自然と夫が中心になってしまいます。
当然、人として男性も女性も平等です。
ただ、力関係の影響で、立場に偏りが出てしまうことがあります。
もちろん例外として女性のほうに経済力が強い場合もありますが、まだまだ少数です。
やはり多くの家庭では、夫が中心になっていることでしょう。
「家庭に中心がいる」というのは重要です。
チームにはチームリーダー、会社でも経営者がいるからこそ、運営がうまくいきます。
しかし、家庭に中心がいるのはいいですが「独裁」になってはいけません。
夫が家庭の中心だからとはいえ、妻の意見を無視したり、無理やり妻を従わせようとしたりするのは絶対よくない。
たとえ、夫が悪くても、妻に謝らせようとするのは、どこかまだ「男尊女卑」が残っている考え方です。
「男は偉い、女性は男性に従うものだ」というのは、完全に人権を無視した考えです。
女性が先に謝ってしまうと、夫の独裁になります。
夫は自分の好きなとおりにして、妻は夫の言うことを聞くしかなくなります。
妻の立場が著しく低い夫婦は、必ず崩壊します。
夫は自意識が過剰になった結果、横柄になり、間違いに気づきにくくなるからです。
その間違いに気づく妻がいても、指摘できない状態では、夫婦の行く末は目に見えています。
妻はストレスがたまるばかり。
夫が家庭の中心になるのはいいですが、夫婦として安定するには、お互いの意見を言い合える環境を作らなければいけません。
妻からの意見があることで、夫の偏った考え方や見方など、気づくきっかけになります。
家庭の中心人物とはいえ、独裁になるのではない。
力があるとはいえ、横柄になるのでもない。
むしろ力がある中心的人物だからこそ、謙虚になります。
謙虚に妻からの意見を受け止め、家庭運営に役立てます。
そのたびに、家庭運営を見直していきましょう。
お小遣いの配分がおかしければ、夫婦間のお小遣いの量を見直せばいいでしょう。
夫が中心でいながらも、夫婦ともに不満がない状態が理想です。
車を買うお金がないなら、夫の車を妻に使わせる。
旅行先で意見が対立すれば、妻の意見を優先させる。
それは夫から率先して、妻の意見を吸い上げて、反映させていく必要があります。
たとえ、夫のほうが力持ちで収入が多くても、夫と妻とが理想的な関係になっていることです。
これが、夫婦として安定する方法です。
家庭が問題なく運営できるように、夫婦が互いに意見を出し合い、釣り合いが取れた環境作りが必要なのです。