執筆者:水口貴博

子育て上手な父親になる30の方法

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子どもの話に、小難しい評価や感想はいらない。単に共感するだけでいい。

子どもの話に、小難しい評価や感想はいらない。単に共感するだけでいい。 | 子育て上手な父親になる30の方法

心理学から言えば、人が誰かに話しかける目的の大半は「共感してもらいたいから」とのことです。

話を聞いて、納得してもらったり、一緒に気持ちをわかち合ったりしたい。

あなたにも当てはまるのではないでしょうか。

仕事のような特別な用事がある場合を除いて、考えてみましょう。

普段の日常生活の中、何気なく友人に話しかけたり電話したりするとき、どのような心理状態ですか。

「自分の話を聞いてもらいたい。わかってもらいたい」という気持ちがあるはずです。

明確に「私の話をわかって」と言葉を口にすることはありません。

それとなく「聞いてよ。今日こんなことがあってね」という話をしていることでしょう。

共感をしてもらいたいから、話しかけています。

幼い子どもでも同じです。

子どもが親に話しかける理由の大半も「共感してもらいたいから」です。

「今日、学校でこんなことがあったんだよ」

「友人とこんな遊びをしたよ」

「道端で、こんな物を見つけた」

そういうとき、親は子どもたちの話を聞いて、評価や感想をいうのではありません。

単に、共感する言葉をかけてあげればいい。

「それは大変だったね」

「つらかったね」

「そうだね、なるほど」

すると、子どもは自分の気持ちを理解してくれたと感じ、ぱっと笑顔になります。

特に男性である父親は、子どもからの話に難しく身構えて考えてしまいがちです。

「何か気の利いた返事をしてやろう」と、力を込めすぎていませんか。

アドバイスや感想を、無理に考える必要はありません。

単純に「そうか、なるほど」と共感すればいいのです。

子育て上手な父親になる方法(29)
  • 子どもの話に共感する。
家の手伝いは、言い換えれば「体育の授業」である。

子育て上手な父親になる30の方法

  1. 父親が育児をする、子どもは自分に自信を持つ。
  2. 父が育児に参加することで「父」から「父親」へと成長する。
  3. 父が楽しそうに仕事をする背中を見て、子は育つ。
  4. 子どもの勉強のきっかけは、興味や関心から始まる。
  5. 子どもが破壊行為をし始めたら、強い興味や関心の表れている証拠。
  6. どんな遊びも、突き詰めれば勉強になる。
  7. 本当に家族を大切にする父親は「家族サービス」という言葉を使わない。
  8. 父親の趣味に、子どもを誘ってみよう。
  9. なぜ子どもにとって父は、母より遠い存在と感じてしまうのか。
  10. 母親の大変さを理解するために、男性こそ育児に参加する。
  11. 家族揃って食事ができるように、週に何度かは早く家に帰る。
  12. 特別な日に特別頑張る父は、大幅に評価が向上する。
  13. 疲れて育児に参加できないときは、母親へ育児をねぎらう言葉だけでも伝える。
  14. 叱るというのは、愛を伝えるということ。
  15. 叱るばかりはいけないが、まったく叱らないのは、もっといけない。
  16. 母親からの愚痴には「解決策」の前に「共感」からかけよう。
  17. 甘える父親は、もう1人の子どもである。
  18. 父親という遊び相手ほど、面白い相手はいない。
  19. ストレス発散をするなら、子どもの遊び相手になればいい。
  20. 親から暴力を振るわれた子どもは、友人にも暴力を振るうようになる。
  21. 父の仕事現場を見せてあげると、父の仕事のイメージが湧くようになる。
  22. 早く家に帰られる人は、気の利いた父親になるための気遣いをしよう。
  23. 愛の伝わるスキンシップがあれば、回数は少なくてもいい。
  24. 正しい力の使い方とは、大切な人を守るためである。
  25. 子どもの下品な言葉に、いちいち本気にならない。
  26. 男らしい父親なら、曖昧な返事は返さない。
  27. 夫婦仲のいい家庭は、子育てにもいい影響を与える。
  28. 子どもの失敗は、褒めたたえるくらいでいい。
  29. 子どもの話に、小難しい評価や感想はいらない。
    単に共感するだけでいい。
  30. 家の手伝いは、言い換えれば「体育の授業」である。

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