執筆者:水口貴博

テスト本番に強くなる30の方法

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きれいな字を書くことに、神経質になりすぎない。

きれいな字を書くことに、神経質になりすぎない。 | テスト本番に強くなる30の方法

中学生のころ、同じクラスに久美ちゃんという女の子がいました。

久美ちゃんは、クラスで最も成績のいい学生の1人でした。

席替えをしたとき、ちょうど私の隣の席に座ることになりました。

ある日、久美ちゃんはテストで、また100点に近い点を取りました。

すごいなあと思って、テストを見せてもらって驚きあきれました。

あまりの字の汚さです。

字が汚いです。

久美ちゃんは丸顔で、くり色のさらさらロングヘアで、かわいい顔をしています。

かわいい顔をしているのに字は汚い、というギャップがあまりに印象的で、度肝を抜かれました。

ただし、汚い字ではありますが、読める文字にはなっています。

汚い字だけど、きちんと問題に正解していて、丸印ばかりが並んでいます。

はっとしました。

久美ちゃんの頭の良さを、発見しました。

回答を書いている時間の「短さ」です。

書いている時間なんて、人によってそれほど大差ないと思います。

しかし、思うだけで実は大差があります。

たとえば「おはようございます」という一文を書くだけでも、5秒で書ける人もいれば、20秒かけて書く人もいます。

この違いは大きいですね。

では、なぜこれほど書く時間に差ができるのでしょうか。

それは「きれいな字を書くことに神経質になりすぎているから」です。

私は当時きれいな字を書こうと神経質になっていました。

きれいな字を書けば、採点者の印象がよくなり、なんとなく点も上がるような気がしたからです。

これがいけなかった。

もちろんきれいな字を否定しているわけではありません。

見栄えもいいし、採点者の心証もよくなるでしょう。

しかし、きれいな字を書こうと神経質になりすぎていると、時間を取られます。

勉強時間が長いにもかかわらず、進んでいないということになります。

書道は、きれいな字を書こうとするため、1文字書くのに時間がかかります。

指に余分な力が入るため手は疲れやすくなりますし、時間もかかります。

きれいな字をあまりに意識しすぎていると、テストの回答もゆっくりになり、時間を取られすぎてしまいます。

書くのに時間をかけすぎて、タイムオーバーということもあります。

頭のいい人は、じっくり問題を考えた後、回答をさっと書きます。

もちろん最低限「読める字」を書く必要はありますが、きれいすぎる必要はありません。

「時間をかけてきれいな字を書く」のではなく「素早く読める字を書くこと」が大切です。

「読める字」になっていれば、字が汚くても必ず正解になります。

しかし、きれいな字でも、間違った回答なら、バツになるのです。

テスト本番に強くなる方法(8)
  • 「きれいな字」を書こうと神経質になりすぎないようにする。
試験中に継続できるだけの集中力を、普段から養っておく。

テスト本番に強くなる30の方法

  1. 試験当日の朝食は、いつもと同じ食事メニューにする。
  2. 問題用紙が配られている間に大きな深呼吸を。
  3. テスト本番は、新品の文房具は使わない。
  4. 問題に取り組む前に、試験全体の把握から始めること。
  5. 集中力には、一長一短がある。
  6. 確実に解ける問題から手を付けると、調子が出る。
  7. 数学の試験中は消しゴムを使わない。
    二重線で消す。
  8. きれいな字を書くことに、神経質になりすぎない。
  9. 試験中に継続できるだけの集中力を、普段から養っておく。
  10. 模擬試験を受けた直後こそ、復習のベストタイミング!
  11. 4択問題で最も正答率が高いのは、3番目である。
  12. わからない問題に、いつまでも執着しない。
  13. 本番のテストでは、すべての試験が終了するまで、友人と答え合わせをしない。
  14. 試験の結果が悪い理由を、睡眠不足のせいにしない。
  15. 問題を解き始める前の、大きな問題がある。
  16. 部分点が取れる問題でした悪あがきで、合否が決まることもある。
  17. 見直し時間は、解ける問題が確実に回答できているかを確かめる。
  18. 問題用紙にどんどん書き込みをする人が、試験でも高得点を得る。
  19. 本試験では、学力だけでなく、慣れも反映される。
    アウトプットの練習をせよ。
  20. テストの点数には、運の力も含まれている。
  21. 「空白を埋める」という行為は、人間性を形成する基礎になる。
  22. 試験前には、リズムを朝型に戻す。
  23. ティッシュとハンカチは必ず持参。
  24. 模擬試験の受験料は、自分の財布から出す。
  25. 集中力を奪われる、鉛筆の音。
  26. 模擬試験を受けて、上には上がいることを実感する。
  27. 当日失敗しないために、試験会場までの下見はしておくこと。
  28. 悪あがきは、まだ諦めていない熱意だ。
  29. 試験が始まる前から、心理的に優位な状況を作り出す方法。
  30. 最後の限界ぎりぎりまで諦めない人が、合格する。

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